今金高等養護の模擬株式会社　活動本格化へ方針確認　総会開き生産・販売計画発表

（学校 2017-07-04付）

　【江差発】今金高等養護学校（髙嶋利次郎校長）は六月上旬、模擬株式会社「ＩＭＡＫＡＮＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ」の総会を開いた。職業学科の代表生徒が、年間生産計画と販売計画を発表。外部の専門家の指導を受けながら商品を生産し、校外での受注作業にも取り組む方針を説明した。

　同校は四月下旬のＰＴＡ総会で、模擬株式会社「ＩＭＡＫＡＮＥ　ＦＡＣＴＯＲＹ」の設立を決定した。

　職業学科の生産・販売・作業の実施主体を模擬株式会社とするもので、年二回の総会を行うとともに、商品開発、仕入れ、生産と販売の計画、予算・決算に至る一連の流れを実践的に学べるようにした。

　第一回学科全体交流会の中で開いた総会で、髙嶋校長は「模擬株式会社として作業していくことで、社会の仕組みや会社の仕事がより自然と身に付く。生徒全員が協力し合って素晴らしい会社にしてほしい」とあいさつした。

　〝営業部長〟を務める金子亘喜教諭は、会社の定款、組織、年間の学習計画について説明。産業科・窯業科、農業科、生活総合科・生活家庭科の代表生徒は、学科の年間生産計画と販売計画を発表し、専門家の指導を受けながら商品の生産方法を工夫し、八雲高校と商品の共同開発に取り組むことなどを伝えた。

　このほか、役場での配布物の仕分けサービス、公共施設の環境整備、総合福祉施設での車いす清掃やレクリエーション活動の補助など、校外での受注作業にも取り組む方針を説明した。

　校外での受注作業について、髙嶋校長は「関係機関の職員や町民から褒められたり感謝されたりするので、生徒の自己肯定感や自己有能感が高まる。それだけでなく、生徒に社会との接点を強く意識させることができる」としている。

(学校 2017-07-04付)