札幌市新琴似中が道警と校内放送 ネットいじめ防止呼びかけ 市内中学校で初
(学校 2017-07-04付)

新琴似中校内放送活用
番組では、生徒がインターネット上でのいじめの特徴などを警察官に問いかけた

 札幌市立新琴似中学校(大田利幸校長)で六月二十七日、北海道警察の「小・中学校の校内放送を活用した非行および犯罪被害防止広報啓発活動」が行われた。同校の生徒が警察官にインターネット上のいじめの特徴を問いかけるなど、SNS等で起こるトラブル防止に向けた番組を放送。生徒は番組を通して、インターネットの適切な利用法などを学んだ。

 道警では、近年インターネット空間における非行や犯罪被害をはじめ、少年にかかわる様々な問題がまん延していることを踏まえ、本年度から同活動を実施。小・中学校の校内放送を活用し、インターネット空間における犯罪被害防止等について児童生徒に啓発することを目的としている。

 全道の希望する小・中学校に講師となる警察官を派遣するほか、放送シナリオ等の教材を提供することとしている。今回、市内の中学校では同校が初めて実施した。

 校内放送に当たっては、同校の放送局に所属する生徒が何度もリハーサルを行うなど、準備を進めてきた。

 放送では、生徒が司会進行を務め、番組のテーマ「インターネット空間でのいじめの防止」と、出演する警察官を紹介した。

 警察官は、スマートフォンなどを誤って利用することでいじめにつながる可能性を指摘。インターネット上でのいじめの特徴やメール等をやり取りする際は「相手がどのような気持ちになるかよく考えて」などと訴えた。

 最後に、司会の生徒が「決して一人で悩まずに安心して話せる大人に相談して」と呼びかけ、少年相談110番の番号を紹介した。

 放送を聞いた同校の生徒は「分かりやすくインターネットのいじめなどを詳しく教えてもらって、とてもいい勉強になった」と話していた。

 笹川恒春教頭は、道警の広報啓発活動を利用したねらいについて、生徒が自ら犯罪被害防止の取組に参画できるほか「いろいろな組み合わせで、いろいろなパターンができる」と利点を強調していた。

(学校 2017-07-04付)

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