来年度、台湾見学旅行実施へ―大樹高　内容充実目指し事前訪問　金田校長、教諭、生徒が８月に

（学校 2017-07-03付）

事前訪問に参加する生徒ら

　【帯広発】大樹高校（金田英司校長）は、来年度実施を予定している現一年生の台湾への見学旅行に先立ち、ことし八月、生徒五人と金田校長を含む引率教諭四人が事前訪問を行う。上級生が現地で見聞きした情報を一年生に伝え、事前の準備に役立ててもらうことが目的。大樹町と友好協定を結んでいる高雄市大樹区などを訪れ、市内にある義守大学の学生との交流研修などを実施する。

　大樹町は、二十七年度から台湾の高雄市大樹区と友好協定を締結。これまで同校生徒と市内にある義守大の学生との交流活動などを積極的に行い、友好を深めてきた。

　これを機に同校では、来年度から見学旅行の訪問先を国内から台湾に変更。グローバル教育や国際理解教育の一環として実施することとした。

　見学旅行は、来年十月二十三日から四泊五日の日程で実施する。現一年生五十六人が参加する予定。

　これに先立ち、八月七日から二・三年生の生徒五人と金田校長を含む引率教諭四人が下見を兼ねて台湾を訪問する。見学旅行と同じ行程で進行し、二二八和平公園や故宮博物院などを見学するほか、高雄市大樹区を訪れ、義守大の学生との国際交流などを実施する。また、酒森正人大樹町長も同行し、大樹区長への表敬訪問を行う。事前訪問の旅費については、町が全額補助する。

　六月二十一日には、訪問する生徒と引率する教諭らが大樹町役場を訪れ、酒森町長に、研修に参加する意気込みを語った。

　はじめに引率団の団長を務める金田校長が「生徒たちには、現地で研修を深め、今後の進学・進路に向けた一助にしてほしい」とあいさつした。

　つぎに、生徒と教諭が一人ずつ抱負を述べたあと、生徒を代表して三年生の大町ピータ龍馬君が「今回の研修を大樹町と大樹区のよりよい交流のきっかけにしたい」と話した。

　酒森町長は「この研修は将来に役立つ有意義で貴重な経験となるので、全身で日本と違う文化や気候、風土などを体験してほしい」と激励した。

(学校 2017-07-03付)