札幌市石山南小が「梅」授業 本物にふれるよさ感じて 和歌山県から講師招く(学校 2017-06-28付)
外部講師が梅ジュースの作り方などを説明した
札幌市立石山南小学校(三木直輝校長)は十九日、梅に関する出前授業を実施した。二年生四十一人が参加。梅の栽培過程を学んだほか、実際に梅ジュースをつくるなど楽しみながら梅の知識を身に付けた。
この取組は、開始当時の校長が知人を通して、梅の産地・和歌山県とつながったことを契機にスタート。以来、毎年和歌山県から講師を招き、授業を行っている。児童にとってなじみのない生の梅の果実にふれることで、様々な物への興味・関心を引き出すことなどが目的。授業は、二年生の生活科の時間に実施した。
はじめに、和歌山県みなべ町役場うめ課の鴨本博基課長補佐とJA紀州の林弘子氏が、動画と写真パネルで、みなべ町の位置や梅を梅干に加工する様子などを紹介。鴨本課長補佐が、みなべ町は梅の収穫量が「日本一の町」と話したほか、収穫方法について、木になっている梅を手で収穫する方法と、完熟させて自然落下した梅を集める方法があることを説明した。
また、梅を食べると疲労回復などの効果があると説明したほか、梅干に加工途中の梅を児童に見せた。児童ににおいを嗅がせると「酸っぱくておいしそうな匂い」などと声が上がった。
続いて、児童が梅ジュースづくりを体験。林氏から梅は凍らせると果汁が出やすくなると説明を受けた。児童は指示にしたがって凍らせた梅と氷砂糖を容器に交互に入れ、楽しそうに梅ジュースをつくっていた。
林氏は、梅と氷砂糖を容器に入れて二日経過してから、毎日朝晩五回ずつ容器を振ると徐々に果汁が出始め、十日目に「梅ジュースになる」と話し、水などで薄めて飲むことを勧めた。
米澤祐司教頭は、児童にとって生の梅の果実を見る機会が少ないことにふれ、授業を受けることで様々な物への興味・関心が高まるとともに「本物にふれるよさを子どもたちが感じることができる」と話していた。
今後は、再び和歌山県から講師を招いて、五年生を対象にみかんの授業、六年生を対象に柿の授業を行うことを予定している。
(学校 2017-06-28付)
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