美瑛高が進路にかかわる講演会 〝自分づくり〟を大切に 大学教員招きキャリア教育―道教委指定事業(学校 2017-06-22付)
2年生対象の講話では、社会人に求められる基礎学力について理解を深めた
【旭川発】道教委の「キャリア教育・職業教育推進事業」の研究指定を受けている美瑛高校(横山昌明校長)は、五月三十一日と六月一日に、同事業の取組の一環として、進路にかかわる講演会を同校で実施した。一・二年生が対象。社会人に必要な基礎学力を身に付けるために、日々の学校生活における学習への取り組み方や態度などについて理解を深めた。
同事業は、社会に出てから必要となる基礎的・汎用的能力を、生徒たちに身に付けさせることが目的。
同校は、二十七年度から同事業の指定を受けており、本年度が最終年度となる。昨年度の入学生から、教育課程に「キャリア探求」(一単位)を開設し、進路講話や職業研究、職場見学、地域学習に取り組むなど、学校全体で組織的なキャリア教育を展開している。
今回、五月三十一日に一年生四十三人を対象とし、翌日には二年生四十六を対象に進路講演会を実施した。
一年生対象の講演会では、旭川大学の横田宏樹准教授が「大学教員が送る高校生へのメッセージ~夢の実現を目指して」と題して講話した。
横田准教授は、夢や目標をもつことの大切さを説き、それを達成するために、情報を収集・分析して、戦略を立てることを勧めた。その上で「経験や努力は、必ず自分たちの自信に変わる」と激励。これからの学校生活で、様々なことに挑戦し、多くの人々と交流するよう求めた。
二年生が受講した講演会では、札幌大谷大学の平岡祥孝教授が「キャリア形成に求められる基礎学力」と題して講話。平岡教授は、高校時代に育成できる「基礎学力」として、①一定の知識をもつこと②学習方法・態度を身に付けること―の二点を挙げた。
将来、社会に出た際、①については、仕事上必要な業務知識・スキルの修得、②については、仕事の方法・仕事に向き合う姿勢につながることを説明した。
そのためには「高校時代に学習方法を固める必要がある」と強調。その取組として、ノート整理・資料整理の工夫をはじめ、調べ学習に積極的に取り組む、思考実験を繰り返すことなどを求めた。
最後に、平岡教授は「〝自分づくり〟をする時間が何よりも大切。自分たちの進路について時間をかけてじっくりと考えてほしい」と呼びかけた。
進路指導副部長の森本鈴奈教諭は「生徒たち自身の目標を、もう一度みつめることで、今後の学校生活をより充実したものにしてくれれば」と、期待を寄せた。
(学校 2017-06-22付)
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