道教育大附属函館中が研究大会　学びの地図で単元デザイン　７教科の授業公開

（学校 2017-06-21付）

参加者は新学習指導要領に対応した授業実施への理解を深めた

　【函館発】道教育大学附属函館中学校（金光秀雄校長）は九日から十日までの二日間、同校で教育研究大会を開いた。道内の教員や道教育大学函館校の学生など約百二十人が参加。研究主題「新学習指導要領の趣旨を実現する教育の展開」のもと、国語や社会など、七教科の公開授業や教科別分科会などを通じて、同校が研究する新学習指導要領実施に対応した授業づくりを紹介した。

　本年度から三ヵ年計画で研究を進めている同校は、研究主題を「新学習指導要領の趣旨を実現する教育の展開」、副主題を「学びの地図に基づいた各教科等の単元デザイン」に設定。同校は経営理念の一つとして「国の先端的研究校、大学の教育実習機関としての機能、地域の中核となる学校としての役割を果たす」を掲げている。そこで、新学習指導要領の過渡期に当たる本年度から「新学習指導要領のモデル校」となるよう、教育課程の編成や単元の学習を通して、育成する資質・能力の明確化などを図るための研究に取り組んでいる。

　当日は、開会式のあと、同校研究部長の郡司直孝教諭が研究概要を説明。「本校が育成を目指す資質・能力の設定」「各教科で共通した学びの地図の作成・改善」「単元のデザイン」などを解説した。

　公開授業では、国語、社会、数学、理科、美術、保健体育、外国語の七教科を実施したあと、共同研究者や助言者などを交えた教科別分科会を行った。

　二日目は、大谷大学文学部の荒瀬克己教授が「学校教育をデザインする」と題して講演したほか「学校教育全体で資質・能力の育成を目指すために何をすべきか」をテーマにしたシンポジウムを実施。

　参加者は、常に変化する時代を生きる子どもに求められている資質・能力の向上に向けて何が必要かを考えた。

(学校 2017-06-21付)