室蘭栄高が創立100周年 歴史つなぎ新たな出発を 記念式典に1100人出席 (学校 2017-06-19付)
歴代校長やOB・OG、生徒が節目の年を祝った
【室蘭発】室蘭栄高校(佐々木淳校長)は十日、同校で創立百周年記念式典を執り行った。歴代校長やOB・OG、生徒など約一千百人が出席。百周年を盛大に祝うとともに、新たな百年に向けスタートを切った。
同校は、大正六年に道庁立室蘭中学校として開校。その後、昭和二十三年の新制高校への転換に伴い道立室蘭高校と名を変え、二十五年の学区制・男女共学の導入を経て現在の室蘭栄高校と改称し、現在に至っている。
今日までに二万九千七百人の卒業生を送り出し、「鉄のまち」室蘭を支える人材はもとより、全道や全国、世界を舞台に活躍する優秀な人材を多く輩出してきた。現在は、国のスーパーサイエンスハイスクール事業や道の医進類型事業を教育課程に取り入れるなど、生徒一人ひとりの可能性を広げる研究にも挑戦している。
記念式典では、佐々木校長が百年の歴史を振り返るとともに「質実剛健、文武両道を校是とする精神は今もなお受け継がれている」と説明。「この日を迎えた喜びを職員や在校生たちと分かち合うとともに、輝かしい歴史をつぎの百年につなぐ新たな出発の日として心に刻む」と強調した。
このあと、創立百周年記念事業協賛会の千葉泰二会長のあいさつに続き、道教委の中村隆信委員が祝辞を述べた。
千葉会長は「道内の公立高校として百周年を迎えるのは二十校目。記念式典が皆さんにとって、伝統や歴史、建学の精神が再確認され、未来へ羽ばたく百周年となることを願っている」と呼びかけた。
中村委員は、百周年は歴代校長や先生、PTA、同窓会など、地域の支えあってのものと敬意を表した上で、在校生に「新たな歴史は自分たちで築くという気概をもって生活して」とエールを送った。
在校生を代表してあいさつに立った全日制課程生徒会長の大石結梨奈さんは「室蘭中学校時代から培われてきた質実剛健、社会の役に立つ人間になるという精神を忘れることなく、室蘭栄高の生徒として、誇り、責任、信念をもって行動していく」と抱負を述べた。
記念式典終了後は、京都大学工学研究科電気工学専攻の小林哲生教授を招き、記念講演会を開いた。
(学校 2017-06-19付)
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