札幌新川高がエリア別講演会　２つの講演で進路意識高揚　社会と科学の探究テーマに

（学校 2017-06-23付）

２人の専門家から、大学の学びや社会情勢などの説明を受けた

　札幌新川高校（武内達也校長）は十四日、同校でエリア別講演会を開いた。一年生三百二十一人が参加。生徒は二つの講演を通し、自身の進路について考えを深めた。

　同校は、校訓の「開拓者たれ」に基づき、フロンティア精神をもって自分を鍛え、磨くことのできる生徒を育成するためにフロンティア・エリア制を導入。二・三年生では段階的にエリアに分かれて、各エリア独自の学校設定科目を学習することとしている。

　同講演会は、二年生進級時のエリア選択（社会探究エリアと科学探究エリア）の参考にするために実施した。

　この日、札幌大谷大学の平岡祥孝教授が「学びを通して社会人基礎力を養う」と、室蘭工業大学の清水一道教授が「工業へのいざない」と題して講演した。

　このうち、平岡教授は高校での学習について暗記するのではなく、習得した知識を組み合わせて活用する総合力が求められていることを説明。高卒や大卒などの就職者の離職率にふれた上で、働き続けるための基礎を意識して身に付け、高校生活や大学生活でたくさん学ぶよう求めた。

　また、大学の文系学部での主体的な学び方として「理論・原理・背景を理解する」「習得した内容を定着させて活用していく」などを挙げ、高校での学びが土台となることを強調。確かな自分づくりの実現に向けて、時間管理や健康管理など、自己管理に基づく充実した高校生活を送り、一人ひとりに適した進路選択を行うよう呼びかけた。

(学校 2017-06-23付)