斜里町教委が知床ウトロ学校に　ＣＳ円滑化へ人員配置　コーディネーターが週３日勤務

（市町村 2017-07-05付）

　【網走発】斜里町教委は本年度の新規事業として、知床ウトロ学校（長谷博文校長）に地域コーディネーターを配置している。学校と地域の橋渡し役として、週三日程度ウトロ学校に勤務。同校では今後、地域コーディネーターを活用し、地域資源を生かした授業の拡充や校外学習に関する年間指導計画の整理と持続可能な体制づくりに取り組んでいく。

　斜里町教委は本年度から、同校を町内初のコミュニティ・スクールに指定。同制度を円滑に実施することを目的に地域コーディネーターを配置した。

　地域コーディネーターは学校支援のニーズを把握し、地域による支援活動の実施に向けた調整やアドバイスをするなど、学校と地域の橋渡し役を担うため、週三日程度ウトロ学校に勤務している。

　本年度から地域コーディネーターとなった横内純氏は福祉関係の仕事などを経験。現在は、読み聞かせサークル「ヨミカタリ」に所属し、「知床おもちゃ・あそびの森」など、子どもたちの遊び場づくりをはじめ、地域とかかわる様々な活動を行っている。

　横内氏は「地域と学校が連携し、子どもたちの育ちをともに支え合う中で、子どもたちが〝ウトロっていいところだな〟と、あらためて思ってもらえるように活動したい」と抱負を語る。

◆地域素材生かした授業拡充など推進

　同校の菊地昌憲総括教頭は地域コーディネーターを担う横内氏に、「地域性を生かした新たな活動の企画と提案」「地域連携部との連携による分掌業務の効率化」などに期待したいとした上で、ヒグマレクチャーなど地域素材を生かした授業の拡充や、校外学習に関する年間指導計画の整理と持続可能な体制づくりに取り組んでいきたいと話している。

(市町村 2017-07-05付)