網走教育研修センターが講座開く　公開授業などで研鑚積む　英語・外国語活動テーマに

（市町村 2017-07-06付）

倉田教諭が公開授業を行った

　【網走発】網走地方教育研修センターは六月二十八日、網走市立第二中学校で研修講座「英語科教育・小学校外国語活動」を開いた。管内の小・中学校教諭約二十人が参加。公開授業や実践交流などを通じて、外国語活動と英語科教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　同講座は、小学校外国語活動と中学校英語科教育の連携の在り方や、小学校は三十二年度、中学校は三十三年度から全面実施となる新学習指導要領に向け教員の資質・能力の向上を図ることが目的。また、グローバル化に対応した英語教育の具体的な実践を共有することもねらいとしている。

　当日は、公開授業や講義・実践交流などを行った。このうち、公開授業では会場校の倉田忠彦教諭が中学二年英語「ｐｒоｇｒａｍ４　ＥＩＧＯ　ＲＡＫＵＧＯ」を公開。本時の目標として①ストーリーを聞いて大まかな内容を聞き取ることができる②ストーリーを理解して自分なりの表現をすることができる③発音やイントネーションにも気を配り、英語で落語を発表することができる―の三つを設定した。

　はじめに、倉田教諭はウオーミングアップとして、学習済みの単語や熟語を確認。単語や熟語の意味を表すジェスチャーを交えながら復習を促すなど、学習内容定着のための工夫を凝らした。

　続いて、教科書の落語について、登場人物のキャラクターやストーリーをジェスチャーを交えて紹介。生徒はワークシートに沿って聞き取った内容を記入。全体で答え合わせを行った。

　このあと、新出単語の読みや意味などの確認や教科書を音読。「一語ごとに読む」「ペアでパートごとに読む」など、複数のパターンで教科書を読ませ、新出の単語や英語表現の定着を図った。

　授業についての説明で倉田教諭は「ジェスチャーを交えての単語練習などは小学校の授業でも取り入れやすいのではないか」などと、英語学習における小中連携の在り方について提案した。

(市町村 2017-07-06付)