「小中一貫」テーマに教育を語る会―北広島市教委 〝つながり〟が成功の鍵 呉市安浦中の丸田教頭が講演(市町村 2017-07-07付)
丸田教頭の経験談から小中一貫教育に必要なことを学んだ
北広島市教委は六月三十日、市役所で第四回教育を語る会を開催した。市立小・中学校の教職員、市職員、市民など約百二十人が参加。広島県呉市立安浦中学校の丸田秀子教頭が小中一貫教育に関する講演を行い、参加者は小中一貫教育の取組や成果などについて理解を深めた。
同市では、三十年度から小中一貫教育を一斉実施する。その準備の一環として、市民や教職員の理解を図り、家庭・地域・学校と教育行政が協働しながら、義務教育九年間の児童生徒の連続した学びと確かな成長を支える環境づくりを進めることが目的。
今回、呉市で小中一貫教育の研究開発を進めた丸田教頭を講師に招き、第一部では市民向け講演「家庭・地域とつながる小中一貫教育」、第二部では教職員向け講演「よりよい未来の創り手を育てる小中一貫教育」を実施した。
はじめに、吉田孝志教育長があいさつ。小中一貫教育の概要などを説明するとともに「私たちも教育行政として何ができるのか勉強していきたい」と述べた。
続いて、第一部の講演を実施。丸田教頭ははじめに、当時の文部省から小中一貫教育の研究開発学校として指定されていた呉市立二河小学校、五番町小学校、二河中学校の研究に、十三年度から携わってきたことを紹介した。その中で、心身の発達の加速化などを根拠に、「四・三・二」の学年割による小中一貫教育を進めたことなどにふれ、子どもを取り巻く環境の変化や職員の意識の向上などから小中一貫教育が求められていることを示した。
そのほか、呉市で行われている小中一貫教育の取組などを紹介し「家庭・地域とつながることが成功の鍵になる。地域の皆さんにも応援していただきたい」と呼びかけた。
第二部では、呉市の各中学校区でカリキュラムマップを作成していることや、小中一貫教育の運営組織の取組を紹介。このほか、道内の動向にふれ、小学校教員に占める中学校免許併有教員の割合が全国平均を上回っていることなどから「小中一貫教育を進める素地が備わっている」と分析し「きょうの学びをあしたにつなげよう」などとメッセージを送った。
(市町村 2017-07-07付)
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