全国教育実践調査に助成金―札幌市教委　功績表彰受賞者等に支給　来年１月発表分から適用

（市町村 2017-07-11付）

　札幌市教委は、三十年度から新たに全国教育実践調査助成事業を実施する。市教育実践功績表彰の受賞者や受賞校に対して、全国の先進的な取組に対する調査などへ助成金を支給するもの。三十年一月に発表される受賞者・受賞校から対象とする。

　市教育実践功績表彰（功績表彰）は、市の学校教育の振興、発展に資することを目的に、市教委が十四年度から行っているもの。市の学校教育の振興に貢献し、その功績が特に顕著な教職員を表彰している。十九年度からは新たに学校表彰制度も導入し、優れた教育活動を推進することを目指している。

　来年度から同事業を実施し、功績表彰に伴う特典として、全国の先進的な取組等の調査活動への助成金を支給することとした。調査を実施した教職員が、市教委主催の研修会などにおいて成果を報告し、教員全体の資質向上を図ることで、子どもたちへの教育を充実させることが目的。功績表彰受賞者・受賞校のうち、調査等を希望した教職員などに対し、十万円を上限に助成する。受賞校においては、二人以上が視察する場合は二十万円が上限となっている。

　助成対象者は、市教育実践功績表彰を受賞した教職員・学校のうち、希望する人・学校で、三十年一月に発表される受賞者・受賞校からが対象となる。

　調査助成の対象となる視察先は、実地調査に必要な公立学校または教育委員会など。助成希望者は、調査の一ヵ月前までに申請書を提出し、六月から十二月の間に調査を実施すること。

　また、調査後は実施報告書を市教委に提出するほか、市教委が実施する教員研修会で調査結果の報告を行うこととする。

(市町村 2017-07-11付)