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市立札幌みなみの杜高等支援　〝杜Ｃａｆｅ〟がオープン　生徒、関係者が記念セレモニー
（学校 2017-07-14付）

秋元市長や長岡教育長、池上校長、代表生徒七人がテープカットを行った

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（池上修次校長）は十二日、同校で「杜Ｃａｆｅ」オープニングセレモニーを挙行した。同校生徒や地域関係者などが出席。地域との交流の場となる杜Ｃａｆｅを披露した。

　本年度開校した同校は、障がいのある生徒に社会参加を促進していくため、就労の場の拡大や就労支援の充実に向けた特色ある学校づくりを目指しており、道内初となる普通科職業コースを設置。カフェ運営を中心とした三部門七職業コースで自分らしく生き生きと社会の中で活躍できる生徒を育てていくこととしている。

　杜Ｃａｆｅは、接客・応対能力とともに、就労への意欲を高めるための地域住民との交流拠点として設置したもの。これまで生徒たちは、野菜などの栽培や、パンなどのカフェメニューの調理、接客といった実習を行ってきた。

　オープニングセレモニーでは池上校長があいさつ。これまで生徒がカフェ運営に向けて準備を進めてきたことにふれ「きょうはつぎのステップに向けての出発となる。カフェオープンをきっかけに、ますます地域の皆さんとのコミュニケーションを深め、地域に愛され、必要とされる学校を目指して、一体となって学校づくりを進めたい」と話した。

　続いて、秋元克広市長が祝辞。「いろいろな人とふれ合って自分らしさを発揮するためには、まさにこのカフェが実践の場となる。自分のできることを思いっきりやってほしい」と呼びかけた。

　生徒を代表して一年生の森悠大君があいさつ。これまでの学習を振り返ったほか「杜Ｃａｆｅは実践を通して接客を学ぶことができる大切な学習の場。地域の人に愛され、憩いの場となるように全員で力を尽くしたい」と意気込みを述べた。

　このあと、秋元市長や長岡豊彦教育長、池上校長、代表生徒七人によるテープカットを行った。

　オープニングセレモニー後は、来賓などの参加者に対するカフェサービスの実演を行った。この日は同校の水耕栽培で育てたレタスやバジルを使ったランチセット（パン・シチュー・パスタ・プリン）やドリンクを提供。生徒が初めてとなる接客を行った。

　カフェサービスを担当した今枝光一朗君は「お客さんから〝おいしかった〟と言われてとてもうれしかった」と話していた。

　杜Ｃａｆｅは、八月三十一日からのオープンを予定している。営業日は毎週火・木曜日で、営業時間は午前十一時三十分から午後二時までとなっている（ラストオーダーは午後一時三十分）。