上川管内言語障害教育研が研究大会 〝心の育ち〟大切に支援 特総研・久保山氏の講演など(関係団体 2017-07-28付)
障がい児教育の一層の充実に向け研鑚を積んだ
【旭川発】上川管内言語障害教育研究会(小山田雅春会長)は十四日、美瑛町民センターで第三十七回上川管内言語障害教育研究大会富良野地区大会を開催した。管内の小学校教諭や教育関係者など約六十人が参加。研究協議や講演会を通して、管内の障がい児教育のより一層の充実を図るために研鑚を積んだ。
同研究会は、道言語障害児教育研究協議会の研究主題「ことばを支える〝心の育ち〟を大切にした支援のあり方を考える」のもと、①その子をどのようにとらえていくか②その子にとっての問題をどのように押さえ、問題の発生と経過をどうとらえるか―など四点を柱に研究を進めている。
冒頭、小山田会長(上富良野町立上富良野小校長)があいさつ。同研究会の設立趣旨や国の動向にふれたほか「あすからの子どもたちの指導支援に向けて、実りある研修会にしていただきたい」と呼びかけた。
来賓あいさつでは、上川教育局の今田信彦次長と上富良野町教委の服部久和教育長が登壇。今田次長は「一人ひとりの発達段階に応じた指導の在り方を考えてほしい」、服部教育長は「子どもたちにとってよい学びを提供できるよう理解を深めてほしい」と述べた。
長谷川朋子研究部長が同大会の趣旨を説明したあと、研究協議を行った。
午後からは、国立特別支援教育総合研究所インクルーシブ教育システム推進センター総括研究員の久保山茂樹氏が「子どもたちの心の育ちを支えることばの教室の役割」と題し講演。ことばの教室が果たす役割として、子どもの障がいを改善・軽減させ、暮らしを豊かにし、子どもが周囲の他者とつながることができるようサポートしていくことを提示。これらの役割を果たすために、教師は、子どもの味方であり続けるとともに、子どもの特性に合わせた合理的配慮を保護者や他機関などと考えていくことを求めた。
障がいのある子どもの特性について、字を形で認識してしまうことや、教師の言ったことを理解できずに悩み続けてしまう子どもがいることを紹介。「子どもの多くは分からないことを相談しにくることはできるが、それができない子どもも中にはいる」と説明。その上で「教師は気づきと発信が何よりも大切」と強調し「教師がどれだけアンテナを張って、子どもたちの気持ちに気づけているか振り返ってほしい」と呼びかけた。
(関係団体 2017-07-28付)
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