オホーツク小中学校教頭会が研究大会 課題解決は教頭を核に
(関係団体 2017-08-09付)

オホ小中学校教頭会研究大会
講義や分科会協議を通じて研鑚を積んだ

 【網走発】オホーツク管内小中学校教頭会(二神孝久会長)は四日、北見市内のホテル黒部で、第四十五回研究大会を開いた。会員約百二十人が参加。講演や分科会協議を通じて、新学習指導要領の移行期にかかわる課題などの解決に向けて研鑚を積んだ。

 同会は、全国公立学校教頭会の第十一期(二十九~三十一年度)全国統一研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」、キーワード「自立・協働・創造」、また、これを受けた道公立学校教頭会の第十四次三ヵ年継続研究(二十九~三十一年度)サブテーマ「豊かな心とたくましく生きる力を育む 活力ある学校づくりの推進」を踏まえ、本年度から三ヵ年の継続研究をスタート。本年度は研究主題に基づいた研究計画の立案と実態把握を推進している。

 開会式であいさつに立った二神会長は、学力・体力の向上、管理職の担い手不足、新学習指導要領への対応など「様々な課題が山積している」と指摘した上で「教頭が核となって、学校がチームとして機能するよう努めるとともに、関係機関や保護者、地域住民と協力し、課題解決に向かっていくことが大切となる」との考えを示した。

 また、研究大会について「一人ひとりの教頭が日ごろから積み重ねてきた研究の成果を積極的に交流し、実り多い場にしてほしい」と呼びかけた。

 来賓祝辞では、オホーツク教育局の北野素樹次長が「学力・体力の向上に向けて、校内の課題を明らかにし、検証改善サイクルを確立して、課題解決に努めてほしい」、オホーツク管内小中学校長会の佐々木浩二副会長が「教頭会と校長会の連携を密にし、ともに管内の子どもたちのために尽くしていきたい」と述べた。

 開会式のあと、北野次長が「新学習指導要領の周知・徹底における教頭の役割」と題して講演。学習指導要領の改訂スケジュールや背景、新学習指導要領の要点などを説明し「知・徳・体からなる〝生きる力〟を育むため、何のために学ぶのかという学習の意義を子どもたちと共有することが大切」と呼びかけた。

 また「何を学ぶか」という学習内容と「どのように学ぶか」という学びの過程を「カリキュラム・マネジメントを活用して検証・改善し、浮かび上がった課題に対して家庭や地域と解決策を共有することが大切」と訴えた。

 このあと、四分科会を実施。参加者は資質の向上に向け「教育課程に関する課題」「組織・運営に関する課題」などについて、積極的に意見を交換した。

(関係団体 2017-08-09付)

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