道学組連合会が定期大会 賃金や事務改善へ取組を 連合会・大久保会長再任(関係団体 2017-08-09付)
2017年度運動方針を決めた
道公立学校職員組合連合会(=道学組連合会)は五日、札幌市内の北農健保会館で第五十四回定期大会を開いた。給与削減の停止や勤務実績に基づく昇給制度の運用などの賃金改善、道立学校事務改善、高校・特別支援事務職員定数改善などの取組を盛り込んだ二〇一七年度運動方針を決定。役員改選も行い、連合会の大久保信之会長(札幌東豊高事務長)を再任した。
大会では、大久保会長があいさつ。「道学組連合会も他の労働組合と同じく、組織率の低下に歯止めがかからない状況であり、特に若者の組合離れが顕著」と課題を指摘し、その原因として「労働組合が何をしているのか分からない」ことを挙げた。
その上で「広報活動や情報発信に力を入れていきたいと思うので、各支部においても、組合員に対する積極的な情報発信に取り組んでいくようお願いする」「特に近年の採用者を中心に、組織化に向け本部執行部一丸となって取り組むので、支援をお願いする」と呼びかけた。
議事に入り、二〇一六年度一般経過報告などを承認。
また、二〇一七年度運動方針を決定した。運動方針のうち、賃金改善の取組については、給与の道独自削減について、一般職員は終了したものの、管理職員は継続していることを踏まえ、その停止を求めることをはじめ「勤務実績に基づく昇給制度の運用は、職員の士気を低下させないようにする」「再任用職員時の給与水準を引き上げる」「技能労務職員の給与等の見直しを国・総務省の指導によって安易に受け入れることなく、十分に協議する」ことなどを要求することとした。
道立学校事務改善に対する取組では「今後の支援室の業務集約および人員配置について、業務量に見合った人員の配置となるように要求書提出および事務折衝によって改善を求める」ことなどを盛り込んだ。
高校・特別支援学校事務職員定数改善に向けては「組合員からの定数等実態調査をもとに、各班の定数の把握に努め、勤務困難職場への弾力的な定数配置を実現できるよう、道教委への要請書提出を行い、定数配置に向けた取組を行う」ことなどの方針を挙げた。
役員改選も行い、連合会の大久保会長を再任した。
事務長組合、職員組合、連合会の二〇一七年度役員はつぎのとおり。=敬称略=
▼事務長組合
▽執行委員長=大久保信之(札幌東豊高)
▽副執行委員長=小山内智(紋別高)
▽書記長=武田明(滝川工業高)
▽書記次長=大平洋保(大野農業高)
▽執行委員=高宮正俊(天塩高・新)、中野義之(八雲養護)
▽監査委員=諏訪文重(中札内高等養護)、菅谷公男(登別青嶺高)
▼職員組合
▽執行委員長=駒場直純(釧路養護)
▽書記長=木村優太(日高教育局道立学校運営支援室)
▽書記次長=小瀬恵介(教職員事務センター)
▽執行委員=西邑有哉(苫前商業高)、坂井敏明(静内農業高)、高安伸(高等聾・新)
▽監査委員=篠島勇貴(札幌あいの里高等支援)
▼連合会
▽会長=大久保信之
▽副会長=小山内智
▽事務局長=駒場直純
▽事務局次長=武田明、木村優太、小瀬恵介
▽執行委員=大平洋保、高宮正俊(新)、諏訪文重、西邑有哉、坂井敏明、高安伸(新)
▽会計委員=中野義之
▽監査委員=菅谷公男、篠島勇貴
(関係団体 2017-08-09付)
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