十勝小・中校長会が教育研究大会　子の確かな未来を創造　分科会・講演など通し研鑚

（関係団体 2017-08-14付）

よりよい学校経営の在り方などについて研鑚を積んだ

　【帯広発】十勝小・中校長会（宝輪博継会長）は二日、十勝教育研修センターで第四十九回教育研究大会を開いた。研究主題「〝夢大陸とかち〟から、新たな知を拓き、志高く未来を創り出していく子どもを育む小・中学校教育の推進」のもと、分科会や講演会などを実施。よりよい学校経営や学校づくりの在り方などについて理解を深めた。

　開会式の冒頭、宝輪会長があいさつ。「校長が学校経営の最高責任者として組織マネジメントやカリキュラム・マネジメントについて学び合い、ＰＤＣＡサイクルの各段階でより高い指導性を発揮することが様々な教育課題の解決や学校教育目標の実現、子どもたちの確かな未来の創造につながる」と強調。「本大会を通して、確かな成果を生み出し、弾みをつけて、今後の取組につなげてほしい」と呼びかけた。

　引き続き、十勝教育局の竹林亨局長、十勝管内教育委員会連絡協議会の笹原博会長が来賓あいさつ。竹林局長は「各学校において、校長の考えを実現していく戦略と展望をもち、今後の学校運営をさらに充実させてほしい」と求めるとともに「大会を通して自校の取組を交流し、管内教育の充実に向け、尽力していただきたい」と語った。

　笹原会長は、目まぐるしく変化する教育環境についてふれた上で「本大会の成果を生かし、子どもたちが夢や希望に向かって安心して挑戦できる環境づくりのため、強いリーダーシップを発揮し、今日的教育課題や自校の教育活動の活性化を図ってほしい」と期待を寄せた。

　続いて、小澤浩幸研修部長が大会の趣旨を説明したあと、本別町立仙美里小学校の高瀨悟史校長と中札内村立中札内中学校の中村俊緒校長が「〝開かれた学校〟から〝地域とともにある学校〟への転換」と題し、道小教育研究宗谷・稚内大会、道中研究大会石狩・千歳大会で提言する概要を報告した。

　つぎに「組織・運営」「教育課程」「教育課題・危機管理」の三分科会に移り、清水町立御影中学校の寺島康博校長が「〝チームとしての学校〟に求められる学校経営と校長の在り方」、中札内村立中札内小学校の服部和樹校長が「カリキュラム・マネジメントを生かした学校経営と校長の在り方」、音更町立駒場小学校の栗原賢次校長が「計画的・組織的に学校力向上を図るための学校評価や学校職員人事評価制度を生かした校長の指導性の追求」をテーマにそれぞれ提言発表した。

　このあと、日本アンガーマネジメント協会理事の長縄史子氏が「アンガーマネジメントの活用」と題して講演した。

(関係団体 2017-08-14付)