読書をより身近なものへ　幌延町の子どもの読書活動推進計画（２９～３３年度）

（市町村 2017-08-17付）

　【稚内発】幌延町は、子どもの読書活動推進計画を策定した。計画期間は二十九～三十三年度の五年間。情報メディアの発達・普及や子どもの生活環境の変化など読書離れが問題視される中、町における子どもの読書活動を推進するため、基本的な考え方や具体的方策を取りまとめたもの。家庭・地域・学校が連携・協力し、町に暮らすすべての子どもたちが読書活動を自主的に行うための環境整備を図り、読書がより身近なものとなることを目指す。

　計画の概要はつぎのとおり。

▼家庭・地域における読書活動の推進

▽ブックスタート事業＝幌延町で生まれたすべての赤ちゃんと保護者を対象に、絵本を介してゆっくり心をふれあうひとときやきっかけをつくる活動を推進し、読み聞かせを行う大切さを伝えていく

▽読み聞かせ会の実施＝親子で気軽に楽しく参加でき、子どもが自主的に読書をする習慣を身に付けられるよう、定期的に読み聞かせを行う

▼学校における読書活動の推進

▽関係機関との連携・協力＝学校図書館と公立図書室の連携・協力によって、図書の配置方法や展示の仕方など、様々な図書に関する知識を共有・情報提供することで、学校図書館の環境整備を進め、児童生徒がより活用できるよう努める

▽学校図書館への支援＝各小・中学校への団体貸出を継続して行い、学級文庫の充実や朝読書の促進を図り、児童生徒の読書活動を支援する

▼公立図書室における読書活動の推進

▽各図書室の蔵書の充実、環境整備＝すべての町民に利用してもらえるよう、リクエストを広く受け付け、町民のニーズを把握することで、魅力ある図書を選書し、蔵書の充実を図る

▽季節等に合わせた企画展示の実施＝季節等に合わせた図書企画展を定期的に開催し、読書意欲が向上するよう努めるとともに、「子ども読書の日」などの全道的な取組に合わせた事業を推進する

▽移動図書室の実施＝図書室利用の利便性向上や新規利用者の増加を目指し、多くの町民に読書に親しんでもらえるよう、移動図書室を実施する

▽団体貸出の推進＝認定こども園、保健センター、各小・中学校を対象に行っている団体貸出を推進し、子どもたちの読書活動を引き続き支援する

▽道立図書館との連携＝道立図書館との連携・協力をさらに深め、現在行っている市町村活動支援事業の「支援貸出事業」や「展示貸出事業」を活用し、蔵書の充実や環境整備を図る

▽情報発信＝町民に対して、図書室の情報を周知するため、図書だよりや社会教育だよりを発行し、また、町ホームページへの掲載や告知端末機への配信など、情報の発信に努める

▽職員研修の充実＝道立図書館等が行っている職員研修会に積極的に参加し、専門的知識の習得や読書サービスのスキルアップを図る

(市町村 2017-08-17付)