札幌市平和のつどい 「平和へのメッセージ」表彰など 自分にできること大切に
(市町村 2017-08-18付)

平和のつどい
「平和へのメッセージ」の優秀賞受賞者などを表彰した

 札幌市と札幌市教委は十四日、札幌駅前地下歩行空間北三条交差点広場西側で「札幌市平和のつどい」を開いた。小・中学生から募集した「平和へのメッセージ」の優秀賞受賞者などを表彰したほか、札幌市平和都市宣言二十五周年を記念して、被爆二世でシンガー・ソングライターの佐々木祐滋氏の特別講演などを実施。参加者は平和な社会の在り方について考えた。

 市では、人々が等しく平和に暮らせる世界の実現を願い、平成四年三月に「札幌市平和都市宣言」を行った。二十年からは八月を「平和月間」に設定し、毎年「平和のつどい」を実施。市民に戦争の悲惨さや平和な社会の在り方について考えてもらう契機とすることを目的としている。

 本年度は、平和都市宣言を行ってから二十五年の節目を迎えたことを受け、その理念などの普及啓発も目指している。

 冒頭、弦楽四重奏団のミニコンサートが行われたほか、岸光右副市長があいさつ。札幌市平和都市宣言を行ってから二十五年が経過したものの、世界には紛争などが絶えないことにふれ、市の取組を通して「一人ひとりが平和について思いをはせ、その実現について考えていただきたい」と話した。

 また、戦争経験者が高齢化で、少なくなっている中で「悲惨な事実をつぎの世代にしっかりと引き継いでいくことも私たちの務め」と述べた。

 続いて、「平和へのメッセージ」の優秀賞を受賞した小・中学生六人と、入選した小・中学生二十四人を表彰。優秀賞に選ばれた六人が、作品に込めた思いなどを発表した。

 このうち、優秀賞を受賞した札幌市立澄川西小学校五年生の青野伊吹さんは「自分にできる小さなことを大切にし、それが平和につながればいいなと思った」と作品への思いを述べた。

 札幌市立前田中学校三年生の下元明日香さんは「武器を捨てることのできる勇気をもって、世界が平和になればいいなという思いを込めた」と話していた。

 このあと、HBC少年少女合唱団が平和に関する合唱曲を披露。札幌市平和都市宣言二十五周年を記念して、シンガー・ソングライターの佐々木氏の特別講演も行われた。佐々木氏は、自身の叔母で、広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルにもなった佐々木禎子さんについて話した。

(市町村 2017-08-18付)

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