士別市教委「チャレンジ寺子屋」　地域ぐるみで子を育む　学力・体力向上へ地元高など協力

（市町村 2017-08-21付）

士別翔雲高野球部員のサポートを受けながら、ティーボールに取り組んだ

　【旭川発】士別市教委は七月下旬の四日間、学習・生活習慣定着推進事業「しべつチャレンジ寺子屋・夏」を実施した。市内五校から小学三～六年生五十二人が参加。地元高校の教職員や地域住民などと連携を図り、子どもたちの学習や運動における望ましい生活習慣の定着を目指して取り組んだ。

　この取組は、長期休業期間を活用して、子どもたちの学力と体力向上、望ましい生活習慣の定着を目的に、二十六年度から実施しているもの。

　今回は、四日間で学習活動や体験活動、交流活動など、様々な企画を行った。

　うち、士別翔雲高校を会場とした取組では、学習時間を設定し、子どもたち約四十人が宿題やプリントに取り組んだ。市内の教職員や同校の野球部員などがボランティアとして参加し、子どもたちの学習をサポートした。

　運動の時間も設け、野球型のニュースポーツ「ティーボール」を実施。子どもたちは、同校野球部顧問の渡邊雄介教諭から指導を受けながら取り組んだ。中には、初めてバットを握る子どももいたため、野球部員たちがサポートに回った。

　子どもたちからは「高校の教室で勉強できて、ワクワクした」「ユニホームを着たお兄さんに、ティーボールを教えてもらって楽しかった」との声が上がった。

　吉野光校長は「本校の生徒たちが小学生と交流する場面をつくることができてよかった。地域の支えがあって本校があるので、士別市のためにできることは、今後も市教委と連携しながら積極的に取り組んでいきたい」と話していた。

(市町村 2017-08-21付)