各管内の外国語活動時数増加への対応(留萌・宗谷)―本紙調査(市町村 2017-08-21付)
◆学校規模に合わせ柔軟に 留萌管内8市町村
【留萌発】新学習指導要領移行期間における外国語活動の時数増への対応について、留萌管内八市町村の教育委員会の現段階での対応方針が本紙調査でまとまった。留萌市、羽幌町、初山別村では、各学校が実態・規模に合わせ、柔軟に時数確保を行っていく方針で、留萌市では、一部の学校で六時間授業への変更などを試行する。そのほかの町村教委では、校長や関係機関との協議を進め、適切な時数確保について検討している。
文部科学省は七月、学習指導要領改訂に伴う移行措置について、関係省令などを交付・告示。小学校三・四年生は新たに十五時間の外国語活動、五・六年生は三十五時間の外国語活動に十五時間を加え、五十時間を確保し、外国語活動と外国語科の内容を扱うこととなっている。
移行期間では、外国語活動の授業を総合的な学習の時間のほか、土曜日や夏季休業日などで実施することが可能となっており、増加する時数確保の対応について、各自治体が検討を進めている。
留萌市では、一部の学校で五時間授業日の六時間授業への変更、モジュール学習を活用した時数確保などを試験的に実施。各学校の実態・規模に合わせた柔軟な時数確保を行っていく方針となっている。
初山別村、羽幌町では、自治体単位の対応ではなく、各学校単位で実態に合わせた時数確保について対応を検討中。小平町、苫前町では、総合的な学習の時間などを活用しながら時数増について対応するよう検討を進めている。
増毛町、遠別町、天塩町では校長や関係機関と連携しながら、時数増への対応に向けて検討を進めている。
◆稚内は各校の意向調査 宗谷管内10市町村
【稚内発】新学習指導要領移行期間における外国語活動の時数増への対応について、宗谷管内十市町村教委の現段階における対応方針が本紙調査でまとまった。稚内市教委では、各学校の考えを取りまとめ、検討する方針。豊富町教委では、教育懇談会の場で今後の方向性について協議していく考えだ。
三十二年度の新学習指導要領全面実施に備え、宗谷管内市町村では、移行期間中に十五時間増加する外国語活動への対応について検討を進めている。
稚内市教委は、各学校の考えを調査し、それを踏まえ方策を検討。他町村の動向も参考にしながら、準備を進めていく方針。
豊富町教委では、教育懇談会の場において各学校と協議し、方向性を検討していく。
枝幸町、礼文町、幌延町では、校長会の場を中心に検討を進めていく。
このほか、猿払村、浜頓別町、中頓別町、利尻町、利尻富士町でも、時数増への対応に向けて検討を進めていく。
(市町村 2017-08-21付)
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