帯教研と帯広市教委が研究協議会 心通い合う学級経営を 実践発表・講演などで研鑚(市町村 2017-08-24付)
教職員41人が参加し、学校・学級経営の在り方について理解を深めた
【帯広発】帯広市教育研究会学校経営部会と帯広市教委は八月上旬、帯広市内のとかちプラザで学年・学級経営研究協議会を開いた。小・中学校の教員四十一人が参加。実践発表や講演などを通して、学校・学級経営の在り方や授業改善のポイントなどについて研鑚を積んだ。
開会に当たり、帯広市教委の村松正仁学校指導担当企画監があいさつ。「家庭・学校・地域が一体となって生きる力を育むためには学校生活において、子どもたちが生き生きと活力あふれる毎日を過ごすことのできる基盤となる学級や学年をつくり上げることが大切」と強調。「本会を通して、今後の学年・学級経営の在り方について少しでも理解を深めてもらえれば」と成果に期待を寄せた。
引き続き、あいさつに立った帯広市教育研究会の石井範之副会長は「本日の研究協議を通して、自身のスキルアップにつなげてほしい」と呼びかけた。
研修に移り、はじめに帯広市立稲田小学校の前原麻里教諭が「受け継いでいくこと」をテーマに実践発表。一年間経験したジョブシャドーイングの取組を紹介し、先輩教諭から受け継ぎ、次世代へ伝えていく大切さについて語った。
続いて、帯広市教育研究所の多治見忠指導主事が「一人ひとりの児童生徒と心を通わせる、学級経営の三つの視点」と題して講演。学級経営をよくするポイントとして、①保護者との連携②褒める③授業力―の三点を提示し、この三つの視点から学級経営の在り方について説明した。
①については「保護者に学校生活における児童生徒の様子などを正確に伝えることが大切」と強調。方策として、文章や写真等のレイアウトを工夫するなど保護者のニーズに合った学級通信を作成すること、保護者が積極的に学級懇談会に参加してもらえるような仕掛けを考えることなどを紹介した。
②では、様々な事例をもとに子どもたちを褒める大切さを伝え「褒めて心に働きかけることで、児童生徒の行動に変化が現れる」とした。
③においては、児童生徒の学校生活の約七割が授業であることを示した上で「子ども自身が学力の向上を自覚できる授業づくりを目指して」と助言した。
参加者の一人は「学級経営における大切な考え方について学習できた。二学期からの学級経営に生かしたい」などと話していた。
(市町村 2017-08-24付)
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