外国語活動の時数増対応―本紙調査・上川 旭川が60分授業実施へ 東神楽、幌加内は新たに時数増
(市町村 2017-08-25付)

 【旭川発】新学習指導要領移行期間における外国語活動の授業時数増への対応について、上川管内二十三市町村教委の現段階での対応方針が本紙調査でまとまった。旭川市教委では、全面実施を意識して、小学校三・四年は三十五時間、小学校五・六年は七十時間を実施する方針。現在のカリキュラムを見直して、時数の確保に努め、六十分授業を展開する。市教委は「各学校の実態に合わせ対応していく」と話している。また、東神楽町や幌加内町は、新たに時数を増やす考えを示した。

 旭川市教委では、現段階の内容として、複合的なカリキュラム・マネジメントの見直しを図り、各教科などから時数を生み出していく。それを様々な教科に十五分付け加えて、一時間六十分授業を展開していく考え。市教委は、六十分授業のモデル案も作成して各学校に説明する。具体的な内容については、九月四日の小学校長会で報告する予定。

 名寄市教委では、市内小・中学校の校長や教頭、各学校から選出された教員などで構成する教育改善プロジェクト委員会を中心に、時数増への対応を検討している。

 東神楽町教委では、授業時数を週一コマ増やす考え。移行期間に入ると、小学四年生以上は、週五日間六時間ずつのコマ数の授業を行うこととなる。そのため、週一日だけを朝学習の時間や昼休みなどを短縮して子どもたちの負担を軽減することなどを検討している。また、幌加内町も授業時数を増やす方向で考えているが、具体的な内容に関しては検討中。

 東川町教委では、文部科学省の指定で「研究開発学校」を受けているため、教科領域「Globe」の中で、外国語活動などに関する取組を検討している。

 南富良野町教委では、年十回三十時間の土曜授業を実施している。移行期間は、土曜授業の時数の中で、外国語活動を進めていく方針。

 美瑛町教委では、現在、美瑛小の五・六年生が、朝の会のあとに設けられている「基礎学習タイムの時間」を使って、週一回、書く・読むことの外国語活動を実践している。三・四年生は、担任とALTを活用して、十五時間の外国語活動を実施している。この活動を、町内の各小学校と共有しながら検討を進めていく。

 上川町教委は、余剰時間を使って対応していく方針を立てた。

 そのほか、士別市、富良野市、鷹栖町、当麻町、比布町、愛別町、上富良野町、中富良野町、占冠村、剣淵町、下川町、美深町、音威子府村、中川町に関しては、校長会や教育関係者などで時数増の対応に向けて検討を進めている。

(市町村 2017-08-25付)

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