具体例示し活用を促す いじめ防止基本方針児童生徒用案―旭川市教委
(市町村 2017-08-28付)

いじめ防止基本方針児童生徒用案
旭川市教委は基本方針の活用を期待している

 【旭川発】旭川市教委は、児童生徒がいじめの問題について、自分のこととしてとらえられるよう、「学校いじめ防止基本方針(児童生徒用)」案のさらなる活用に期待している。ことし五月に改定した基本方針の児童生徒版として立案したもので、小学校の低学年用、中学年用、高学年用および中学生用を作成。いじめに関する定義や防止等の考え方などを分かりやすく紹介し、児童生徒の主体的な取組を促している。

 市教委は、二十六年度に策定した学校いじめ防止基本方針をことし五月に改定。これに伴い、同方針の児童生徒版案を作成した。児童生徒に、いじめを“しない”“させない”“許さない”心を育むため、いじめ問題を主体的に考えさせることをねらいとしている。

 内容をみると、小学校低学年用は「ノートにらく書きされるのが、いやです」「へんなあだ名で呼ばれるのが、いやです」などの分かりやすい例を挙げ「いじめかな?」と思ったら、先生に伝えるよう求めた。

 小学校の中学年用・高学年用と中学生用には、文部科学省が二十五年に定めた法律「いじめ防止対策推進法」を踏まえ、いじめの定義のほか、悪口やSNSなどから起こるいじめを例として挙げて解説している。 また、小学校低学年用には「〇〇小学校 ストップいじめ宣言」、小学校の中学年用・高学年用と中学生用には「いじめのない学校をつくるために私たちができること」「〇〇小(中)学校 いじめをなくそう宣言」の記入欄を設けた。

 このほか、各小・中学校の実態に応じて、児童会活動や生徒会活動、低学年、中学年などの児童生徒たちのいじめ防止に向けた活動の年間スケジュールの作成や、相談窓口などについても紹介している。

 市教委学校教育部の山川俊巳次長は「子どもたちの中で起こり得ることを自ら考え、判断して、行動するなどの気持ちをコントロールする力が大切」と述べ、「そのためにも、基本方針を活用していじめのない楽しい学校づくりをしてほしい」と期待を寄せている。

(市町村 2017-08-28付)

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