民族教育に関する研修会―札幌市教委 指導力の向上図る 講演、実践発表など通し(市町村 2017-08-29付)
阿部氏がアイヌ民俗の歴史などを説明
札幌市教委は二十五日、札幌市アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」で民族教育に関する研修会を開いた。認定こども園や幼稚園、小・中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校の教職員などが参加。アイヌ民族に関する講演や実践発表などを通して、指導力の向上を図った。
研修会は、アイヌ民族の歴史・文化などに関する指導事例について交流を深めるとともに、意見交流を行うことによって、アイヌ民族に関する教育および人権教育の充実に資することが目的となっている。
冒頭、教育課程担当課の大井一雄義務教育担当係長があいさつ。昭和五十七年から三十五年間継続して研修を実施していることにふれ「アイヌ民族の歴史や文化、指導を行う上での要点などについて理解を深めてほしい」と呼びかけた。
続いて、札幌アイヌ協会の阿部一司会長が「アイヌ民族の歴史・文化・人権と学校教育」について講演。アイヌ民族に関するビデオ上映を行ったほか、年表をもとにアイヌ民族の歴史などを紹介した。
引き続き、札幌市立平岡中央小学校の伊藤健太郎教諭と札幌市立盤渓小学校の金野ひろの教諭が小学校四年生の社会科について、札幌市立真栄中学校の井上友美教諭が中学校社会科(公民的分野)の実践発表を実施。このあと、民族楽器「ムックリ」の制作体験も行った。
(市町村 2017-08-29付)
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