各管内の外国語活動時数増加への対応―本紙調査
(市町村 2017-08-24付)

◆各学校の対応を調査 乙部は総合学習充てない方針―桧山

 【江差発】新学習指導要領移行期間における外国語活動の時数増に関して、桧山管内七町の現段階での対応状況が本紙調査でまとまった。各学校の対応を調査した上で、年内に方針をまとめる方向で検討している町教委が多い。

 町内に三校の小学校がある江差町教委は、各学校の状況を調査した上で、校長会議や教頭会議に諮り、年内に方向性を定める方針。

 町内に三校の小学校がある上ノ国町教委は「情報収集しながら来年度以降の方向性を検討したい」とし、三校の小学校がある厚沢部町教委は現在、時数増への対応を検討中としている。

 小学校が三校ある乙部町教委は「三十二年度の全面実施を見据えた移行措置への対応策を検討中」としており、「総合的な学習の時間」を外国語活動に充てない方向で検討している。

 外国語活動の時数増を見据え、ことし八月から初めてALTを配置した奥尻町教委も、時数増への対応を検討中。小学校が二校ある今金町教委は、校長会議の中で研修を行い、時数増への対応について複数の案を検討したところ。「モジュール学習」の導入については、一・二年生と三年生以上の時間割が異なるものになる恐れがあるため、難しいとの見方が出ている。

 小学校が五校あるせたな町教委では、各学校が九月中をめどに時数増への対応策を固める見込み。それを受けて町教委が、各学校の対応策を取りまとめる方針だ。

◆北見は委員会設置し検討 各学校と意見交換(紋別)―オホーツク

 【網走発】新学習指導要領の移行期間における外国語活動の時数確保の対応について、オホーツク管内十八市町村教委の現段階での対応状況が本紙調査でまとまった。北見市では校長・教頭らで構成する教育課程編集委員会を設置して対応を検討中。紋別市では、校長会などの場を活用し、各学校と意見交換を行っている。

 新学習指導要領には、小学校中学年で三十五時間の「外国語活動」、高学年で七十時間の「外国語科」が盛り込まれている。三十年から三十一年の移行期間では、外国語活動を三・四年生で十五時間、五・六年生で五十時間実施する。増加した十五時間の確保については、総合的な時間の活用や土曜日、夏季休業中の授業実施などが可能となっており、各校や市町村教委でどのような対応を取るかが課題となっている。

 北見市では、六月に校長・教頭ら八人で構成する教育課程編集委員会を設置。七月に行った第一回協議会を含め、全四回の協議会を開き、最終会議で各学校に時数確保方法の選択肢を提示する。

 網走市では、校長会・教頭会と連携しながら慎重に検討を進める考え。

 紋別市、津別町、清里町、訓子府町では、校長会などの場を活用して各学校や地域と意見交換を行っている。

 大空町、斜里町、美幌町、小清水町、置戸町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、興部町、西興部村、雄武町では今後、道教委や各市町村の動向を踏まえて検討する予定。

(市町村 2017-08-24付)

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