清水高がインターンシップ実施　建設業など７２事業所訪問　土木の魅力　肌で実感

（学校 2017-09-14付）

最盛期の現場で実習が行われた

　【帯広発】清水高校（平野道雄校長）は六日から三日間にわたって、帯広市、芽室町、清水町などの官公庁、建設業、飲食業などの七十二事業所でインターンシップを実施した。うち、芽室町内の建設会社・丹野建設㈱が施工する工事現場には、二年生の中山優希君が参加。工事の様子を間近で見学したほか、土木工事の一連の流れなどを学習し、ものづくりの魅力や建設業の重要性などについて理解を深めた。　

　同校は、自己を見つめ、職業適性を知り、望ましい職業観、勤労観、生き方などを考えることを目的に毎年、職場体験学習（インターンシップ）を実施している。今回は、三日間の日程で行い、二年生百三十九人が各事業所を訪問。このうち、芽室町内の丹野建設には、二年生の中山君が訪れ、三日間とも異なる災害復旧工事の現場で実習を行った。

　二日目には、開発局帯広開発建設部発注の国道二七四号改良工事の現場を見学。昨夏の台風で甚大な被害を受けた日勝峠の一合目に位置しており、来月末の開通を目指し、本線部分の工事が最盛期を迎えている。この日は、排水の布設替えや既設擁壁の解体などが行われており、中山君は作業の様子を間近で見学。工事着手前の写真と比較するなどして災害復旧が着実に進んでいることを理解した。

　将来、建設業界への就職を希望しているという中山君は「もともと建築の道を目指していたけれど、現場をみて、やっぱり土木もいいなと思った」と目を輝かせながら話した。

　同社監理技術者の佐藤茂氏は「若い人たちは貴重な人材。これから多くの知識を身に付けてもらい、いつか現場で活躍してもらえれば」と期待を寄せていた。

(学校 2017-09-14付)