上富良野高が「スタディサプリ」導入　ネット講座で学習意欲向上ねらう

（学校 2017-09-14付）

　【旭川発】上富良野高校（田端秀行校長）は、ことし六月からネット配信講座「スタディサプリ」を導入している。生徒たち個々の課題解決を図り、「学び直し」をサポートするとともに、家庭学習の充実を図っている。

　同校は、学習、進路、教育相談など、きめ細やかな指導を行い、基礎的・基本的な学習内容を確実に習得させるために「じっくりと学ぶ」学習を展開している。

　中でも、学習面については「繰り返し」と「学び直し」を重点とし、指導の工夫改善を重ね、生徒たちの学習意欲の向上を図ってきた。

　本年度、生徒たちの家庭学習の一助として、「スタディサプリ」を導入した。このシステムは、㈱リクルートマーケティングパートナーズが運営する通信教材。五教科十八科目の授業の動画をネット配信しており、パソコンやスマートフォンなどで気軽にみることができる。

　入会すると、生徒が基礎学力を診断するテストを事前に受け、その結果で得られた学習課題をもとに、それぞれが専用の動画を視聴し、演習問題を解くことで学習を進めていく。

　現在は、一年生全員を対象に取り組んでいる。家庭学習の充実に向け、校内のパソコンを使って放課後に取り組んだり、家庭でスマホなどを使って取り組んだりと、生徒たちの学習意欲の向上を図り、学習に取り組む姿勢の定着に努めている。二・三年生に関しては、希望者を対象に行っている。

　同校の石丸高志教務部長は「スタディサプリの学校専用システムを導入したことで、より正確に生徒の学習課題や学習習慣が把握でき、基礎から発展まで生徒個々の能力に応じて、より幅広く、きめ細かに生徒の学習に対応することが可能になった」と話している。

　同校では今後、スタディサプリを活用して、生徒の個別の学習課題を設定し、パソコンやスマホなどで学習を進めていくとともに、教員のサポート体制も整えていく考え。

(学校 2017-09-14付)