函館市柏野小が創立９０周年記念式典　さらなる充実・発展誓う　５６０人出席し新たな門出祝福

（学校 2017-09-11付）

会場には児童の明るい歌声が響いていた

　【函館発】函館市立柏野小学校（片桐由博校長）の創立九十周年記念式典が一日、同校で開かれた。在校生や保護者、卒業生など約五百六十人が出席し、創立百周年に向けて、教育活動のさらなる充実と発展を誓った。式辞に立った片桐校長は「九十年間、多くの人たちに支えられてきた。伝統ある学校に誇りをもってほしい」と呼びかけた。

　同校は、昭和三年四月一日に、函館市立柏野尋常小学校として開校。その後、二十二年三月三十一日に函館市立柏野小学校に校名を変更。これまでの卒業者数は一万人を超えている。

　当日は、記念式典に先立ち、地域授業参観を実施。保護者や関係者が見守る中、一年生から六年生、特別支援学級合わせ十三学級で算数や道徳などの授業を公開した。

　記念式典では片桐校長が式辞。創立から現在までの歴史を振り返りながら「伝統ある学校に誇りをもってほしい」と強調した。また、守ってほしい二つの約束を児童に提示。「一つは、何気なく過ごしている日常を大切に過ごしてほしいということ。二つ目は、未来の目標を達成するために〝今〟を頑張り、目の前の目標を一つずつ達成する」ことを求めた。最後に「創立百周年に向けて、子どもたちと一緒に柏の木のように、しっかりと根を張り、安定した学校運営をしていきたい」と抱負を述べた。

　続いて、九十周年事業実行委員会の柳沢政人委員長があいさつ。「百周年に向けて、積極的に協力していきたい」と述べた。

　函館市教委の藤井壽夫委員と同校同窓会の吉田明彦会長が祝辞。うち、藤井委員は「自分のために勉強するのではなく、ここで学んだ知識を社会で活用することで、日本や世界中の人々を幸せにしてほしい」とエールを送った。

　三・四年生と五・六年生による詩の朗読や合唱に続いて、全校児童で「はこだて賛歌」を元気よく歌い上げた。最後に、参列した卒業生や保護者ら全員で校歌を斉唱し、締めくくった。

(学校 2017-09-11付)