新たな学び舎、待望の完成　札幌市中の島小が落成記念式典

（学校 2017-09-08付）

全校児童をはじめ、保護者や地域住民など約７５０人が新校舎の落成を祝った

　札幌市立中の島小学校（田中修校長）は六日、同校で新校舎落成記念式典を挙行した。全校児童をはじめ、保護者や地域住民など約七百五十人が出席。新校舎の完成を祝うとともに、新校舎での学校生活に向け気持ちを新たにした。

　同校の新校舎は、二十八年七月に工事を開始し、ことし八月に竣工した。屋内広場（屋内運動場）を中心に囲む「回遊型」の校舎となっており、「みえる」「つながる」「ひろがる」学びの場を創造している。

　また、行き止まりのない動線、屋内広場や吹き抜けを介した「見る」「見られる」関係をつくる構造で、児童の好奇心・探求心を引き出すほか、コミュニケーションスポット「デン」を配置し、学年を超えた交流が深まることをねらっている。

　記念式典では、田中校長が式辞。旧校舎の歴史や、新校舎竣工までの流れにふれ「新校舎は、様々な思いや願いの集大成」と振り返るとともに、関係者へ謝意を示した。

　児童に対しては、新校舎で学ぶ初めての児童となることを踏まえ「その幸せをかみしめるとともに、この校舎をかけがえのない心のふるさとのような存在にするよう、充実した学校生活を送ってほしい」と呼びかけた。

　来賓祝辞では、札幌市教委の永本宏学校施設課長と同校父母と先生の会の中村美樹会長が登壇。

　永本課長は「いつの時代も、大人の願いは子の健やかな成長。今後とも、学校、家庭、地域が一体となって子どもたちがたくましく育ち、その未来が豊かなものとなるよう協力いただきたい」と述べた。

　中村会長は、新校舎での新たな歴史の創造を呼びかけるとともに「新しい校舎でたくさんのことを学べることに、感謝の気持ちを忘れず、日々の学校生活を送って」と呼びかけた。

　このあと、新校舎落成を祝う会に移り、新校舎の紹介や児童発表を行った。児童発表では「輝け～君が主役だ」と題し、低学年、中学年、高学年に分かれ、歌や踊りを披露した。

(学校 2017-09-08付)