稚内高で建設・土木業界講話開く　建設業の魅力にふれる　若手経営者が役割説明

（学校 2017-09-06付）

７０人が建設業の果たす役割や仕事の魅力などを学んだ

　【稚内発】稚内高校（元紺谷尊広校長）は八月三十日、外部講師招へい事業「建設・土木業界講話」を行った。商業科の二・三年生約七十人が参加。道路や漁港など地域に密接に関連するインフラ整備や災害対応など、建設業が担う役割やその魅力について理解を深めた。

　「地域に貢献できる人材の育成」という学科目標に基づき、地域の重要産業である建設業の魅力と実態を知ることによって、進路選択の幅を広め、広く地域経済に貢献できる人材輩出の一助とすることが目的。

　この日は、建設業の若手経営者で構成する宗谷建設青年会（＝宗建会、田中太一会長）のメンバーが同校を訪問。はじめに、田中会長があいさつ。「建設業がどんな仕事をしているのか、建設業が皆さんの地域にとってどれだけ必要なのかを知ってもらいたい。そして近い将来、この地域を私たちと一緒に守っていく仲間が出てきてくれれば」と話した。

　このあと、宗建会の中田有介氏が建設業の役割などを説明。土木や建築、維持管理などの仕事内容を紹介し、近年頻発する自然災害について「地域の安全を守ることも建設業の重要な役割」と強調。同会の活動について、現場見学や清掃活動、植樹活動などを毎年行っていることを紹介した。

　また、担い手の確保について、本年度、管内業者十一社で計十六人を新規採用し、うち十三人が普通科高校の卒業者だったことを説明し「普通高校の卒業者でも建設業の仕事は十分できる」と述べた。毎年、管内各社から新規入職者を集めて研修会を開いたり、資格取得のための講習会を頻繁に行ったりするなど、若手の育成に力を入れていることを強調し「これからも災害から地域を守っていくことができるよう、若い人材の入職を期待している」と訴えた。

(学校 2017-09-06付)