札工生がインターンシップ参加　現場の雰囲気感じた　建築の施工、苦労を理解

（学校 2017-09-07付）

園児が通るそばで、幼稚園改築工事についての説明を聞く生徒たち

　札幌工業高校（猪股康行校長）の建築科二年生二人が、札幌市内の建築現場を巡り歩き、目にする機会が少ない施工状況を体感している。

　同校のインターンシップに協力し宮坂建設工業㈱（帯広）の札幌支社が受け入れた。四日から参加しているのは中川翔太君、西島尚弥君の二人。支社の岡山則幸建築部工事部長の案内で一日二現場、きょう七日までの四日間で八現場を訪れる。

　五日、北区内で施工中の新川幼稚園改築工事現場を見学した二人は、堺順一作業所長らの説明を聞き、基礎工事の段取りや細かい施工計画を学んだ。

　敷地に余裕がないため、現場内に砂を詰めたパックを敷いてクレーンの通路を確保するなど、工夫を凝らしていることを理解。「ＣＡＤを学校で使っているなら、すぐ実践で役立つ」と岡山部長から声をかけられた二人は、取っておくべき資格などについて質問していた。

　また、堺所長から「四百五十人の園児の安全はもちろん、近隣の学校の通学路でもあるので、車両の安全には細心の注意をしている」との説明を受け、真剣にうなずいていた。

　一方、同校土木科の二年生二人も十二日から十四日まで、同社施工の五現場を体験する。

　生徒たちには最終日、藏田忠廣支社長から終了証が渡される。

(学校 2017-09-07付)