札幌啓北商業高SPHの取組 講話「札幌のおもてなし」 国際観光都市の在り方学ぶ (学校 2017-09-21付)
生徒240人が観光の在り方について考えを深めた
札幌啓北商業高校(尾崎寿春校長)は八日、同校で講話「国際観光都市札幌のおもてなし」を行った。一年生二百四十人が参加。おもてなしや観光地の発展に関する講話を通して観光の在り方を学んだ。
同校は本年度、文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受けた。社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成することを目的に調査研究を行うもの。
本年度から三年間、大学や研究機関、企業などと連携し「観光」「MICE」「起業家教育」など五つの分野で先進的な取組を行っていくこととしている。
今回、同事業の一環として講話を実施。札幌の観光地を発展させるための提案を英語でプレゼンテーションするため、その準備としておもてなしや観光地の発展に向けた方策などを学ぶこととした。
この日、北星学園大学短期大学部の森越京子教授が「国際観光都市札幌のおもてなし」と題して講話した。森越教授は、昨年の全世界の海外旅行者数が約十二億三千五百万人となったことを説明。かつて海外旅行は、金銭や時間に余裕のある人だけが行くものだったが、最近は格安の航空会社が登場したことで気軽に行けるようになったことを紹介した。
外国人が日本を旅行するインバウンドツーリズムについて「経済発展や地域再生、雇用創出の観点から増やしたいもの」と強調。札幌市の外国人観光客は主に、中国、韓国、米国などから来ていることを紹介し、観光客に対して「おもてなしはできているか」と問いかけた。
観光客について「例えばスキーをしたいからニセコに行く」など、様々な目的があることを説明。「どんな人に来てほしいのかを考えながら魅力的な観光地をデザインすることが大切」と述べた。
観光地をデザインする際に「記憶に残る経験を提供することが重要」と話し、有名な場所や音楽、食べ物など、五感の観点から札幌市の観光地を分析するよう求めた。
また、バリアフリーなど、どんな人にでも楽しんでもらうアクセシブルツーリズムや自然環境の保護、文化・伝統の継承など、持続可能なツーリズムの重要性も説いた。
最後に、テロや自然災害などが観光に影響することを指摘。また、観光で国際的な理解を深めたり、経済が発展したりし、世界の平和に貢献することができるとして「平和が続くと観光業が発展する」と説明した。
生徒代表謝辞では、一年A組の吉崎達也君が「きょうの話をきっかけに、今後は英語力を磨き上げ、観光都市である札幌がより国際的に発展するよう札幌市民の一人として努力していきたい」と話した。
(学校 2017-09-21付)
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