歴史的資産保存活用推進方針―札幌市　「学校教育への活用」盛る　３０年度策定へたたき台作成

（市町村 2017-09-27付）

　札幌市市民文化局は、三十年度内の策定を目指す仮称「札幌市歴史的資産保存活用推進方針」のたたき台をまとめた。文化財の指定・登録の有無にかかわらず歴史・文化的価値が高い「歴史的資産」の周知と保存・活用を目指すもの。教育に関連する事項については、方針の基本的な方向性の中において「学校教育への活用」を盛り込んだ。

　市では、二十七年度から歴史的資産活用推進事業を実施。文化財の指定・登録の有無にかかわらず歴史・文化的価値が高いものなどを「歴史的資産」と設定し、調査などを行ってきた。また、歴史的資産の保存・活用に向けた方針の策定を目指している。

　方針の策定に向け、ことし六月、検討委員会を設置。委員やワーキンググループなどが意見交換を行っている。

　たたき台では、方針策定の背景と目的について、歴史的資産の市民に向けた周知のほか「特徴に応じた保存活用が図られることによって、多くの歴史的資産が後世に良好な状態で継承していくことを目指す」としている。

　教育に関連する事項については、方針の基本的な方向性の中で「学校教育への活用」が盛り込まれた。

　今後は、検討委員会において、委員からの意見を参考に、さらに具体的な方針案を作成。パブリックコメントを経た上で、三十年度内の策定を目指す。

(市町村 2017-09-27付)