函館市深堀―保小中高特合同で　異校種間による避難訓練実施　１０７０人が防災意識高揚

（学校 2017-10-06付）

津波発生時の避難場所になっている函館大付属有斗高校に園児や児童生徒が素早く避難した

　【函館発】函館市深堀地域の保・小・中・高・特別支援学校の異校種間による避難訓練が三日に実施された。函館深堀保育園（奥山早苗園長）、函館市立深堀小学校（紺野克典校長）、深堀中学校（蓮本裕一校長）、函館大学付属有斗高校（山田伸二校長）、函館聾学校（室岡弘明校長）の園児児童生徒合わせて約一千七十人が参加。「地震発生に伴い、津波が発生した」というシチュエーションのもと、避難ルートを再確認するとともに、緊急時の対応方法や防災意識の向上を図った。

　深堀地区では三年前から、小・中・高校が合同で訓練を行っている。ことしは新たに保育園と聾学校も加わり、地域全体で防災に対する意識の向上を図った。当日は「地震発生に伴い津波が発生した」という設定のもと、海抜十八㍍に位置する有斗高の駐車場まで素早く避難することを目的に実施した。

　訓練では、各所で「地震による津波発生」避難指示の放送が流され、避難場所になっている有斗高の駐車場への避難を開始。避難指示が出てから、約十分で全員が集合し、避難が完了した。

　続いて、函館市総務部総務課防災担当の小川原康友氏と有斗高の山田校長が訓練を講評。小川原氏は「災害時の対応を学ぶことは非常に重要。きょうは先生や友達と対応できたが、自分が一人の時に災害が起きたら何をすべきか考えてほしい」と話し、防災意識の向上に期待した。

　山田校長は「避難中には、押さない、走らない、しゃべらない、戻らないの四つをしっかり守ってほしい」などと呼びかけた。

(学校 2017-10-06付)