建設業など視察研修実施　進路選択に向け手応え―東藻琴高

（学校 2017-10-11付）

工事現場で担当者から説明を聞く生徒たち

　【網走発】東藻琴高校（宮本匠校長）は三日、町内企業の協力を得て、視察研修を行った。生産科学科一年生十一人が林業と建設業の職場を訪問。現場見学などを通して、仕事の内容について学んだ。

　視察研修は、主体的に進路を選択する能力・態度を育成することが目的。これまでは半日日程だったが、本年度から一日日程に拡大した。

　対象は生産科学科一年生で、担任の八尾健太郎教諭、進路指導部の小美濃今日子教諭が同行した。

　当日は、美幌森林組合を訪問したあと、大空町の建設企業・吉井建設㈱と㈱ダイナ建設が請け負う女満別運動公園野球場改修工事（大空町発注）の現場事務所を訪れた。はじめに、吉井建設の渡辺忍専務が建設業の業務について「建設業は主に建築と土木に分かれる」とし、建築は「住宅や学校、ビルなど人が過ごす場所をつくる」、土木は「道路やダム、公園、ごみ処理施設など、世の中をつくる仕事」と説明。「いろいろなプロが専門的な仕事をして、一つのものをつくっている」と話した。

　また、同校が農業高校であることから、農業土木についてもふれ「畑の下では暗渠排水という畑の水分を調整する工事が行われている」と話し、建設業は農業とも深いかかわりがあることを紹介した。

　このあと、生徒たちは工事現場に移動。グラウンドの内野と外野では、クッション性を出すために違う土を使用していること、スコアボードの建設では高所作業を伴うため、安全に十分配慮しているなどの説明を受け、興味深げに工事の様子を見学していた。

　視察研修を終えた生徒は「普段訪問できないようなところに来ることができたので、新しい知識が増えた」「建設業のことを詳しく知ることができた」「今回の見学で、新たに将来に向けての選択肢が増えた」などと話していた。

(学校 2017-10-11付)