蘭越町蘭越中で防災学習実施　１年生が有事の対応策検討　ゲーム通し意識高揚

（学校 2017-10-13付）

ゲーム体験を通して、避難所の運営について考えた

　【倶知安発】蘭越町立蘭越中学校（橋本直樹校長）は十日、同校で開発局小樽開発建設部、後志総合振興局、後志管内の五町二村などで組織する尻別川減災対策協議会による防災学習を行った。同校一年生が避難所運営ゲーム（ＨＵＧ）北海道版（Ｄｏはぐ）の体験を通して、防災意識向上を図った。

　減災対策協議会は、尻別川で氾濫が発生することを前提として、社会全体で常に洪水に備える水防災意識社会の再構築を目的に設置。昨年八月に尻別川の減災に関する取組方針を取りまとめており、今回、減災に関する取組の一環として行ったもの。

　当日は、小樽開発建設部や後志総合振興局の職員らが同校を訪問。生徒たちは七班に分かれ、後志総合振興局地域政策課の防災対策担当者からＨＵＧの概要や「冬の日曜日の日中に北海道で内陸直下型の巨大地震が発生。地震発生から数時間が経過し、外は雪が降っており、気温は氷点下二度、積雪五十㌢㍍前後という状況で近隣住民が同校に避難してくる」との想定のもと、ゲームに取り組んだ。

　校舎見取り図上に、人に見立てたカードを置きながら、誰をどこに避難させるか思案。限られた時間の中、相談しながら、有事の際の対応策を検討した。

　生徒の一人は「避難してきた人にはそれぞれ事情があるので、避難場所を考えるのは難しかった」などと話した。

(学校 2017-10-13付)