北見工業高で建設基礎講話　建設業の役割など学ぶ　地元建設業者が講師務める

（学校 2017-10-12付）

建設業の仕事の内容を学んだ

　【網走発】北見工業高校（飯田耕一郎校長）で六日、建設科一年生を対象に、管内建設業の若手経営者らで組織するオホーツク二建会（鴨下辰哉会長）のメンバーによる建設基礎講話が行われた。建設業の仕事内容についての説明や、チームワークと創造力を競うゲーム「マシュマロチャレンジ」を実施。生徒たちは、建設業の魅力、仕事のやりがいや厳しさについて学んだ。

　建設現場の実践的な講話を通して、二年次以降のコース・進路選択の一助にするとともに、建設業の魅力を発信することが目的。今回は、これまでより一コマ多い三時限に拡大して行った。

　当日は、同会メンバー八人が来校。はじめに、渡辺忍事業委員長（吉井建設㈱専務）が講話し、オホーツク二建会の活動を紹介した上で、建設業の建築と土木の仕事について説明。土木については、①みち（道路、橋、トンネル）②みず（川、ダム、水道）③みどり（公園、造園、農業土木）④みらい（ごみ処理、通信基地局、メガソーラー）―の四つの〝み〟から成り立つ「まちをつくる仕事、地図に残る仕事」と語った。

　また、サッカーを例に「いろいろなポジションがあるように、建設業も立場と仕事の内容が違うプロが集まって仕事をしている」とし、特に監督に当たる施工管理者には「頭の柔らかさ、やり遂げようとする意志が求められる」と指摘。最後に「高校を卒業して就職した先輩たちも活躍している。必ず大きな仕事もできる」と呼びかけ「一緒に働けることを楽しみしている」と期待を寄せた。　

　引き続き、窪田憲俊副会長（窪田建設㈱副社長）が、賃金や将来性など「建設業の職場環境」について講話を行ったあと、チームワークと創造力を養うゲーム・マシュマロチャレンジを行った。マシュマロ、パスタ、テープ、糸を使ってタワーをつくり、その高さを競うもの。

　タワーを建てるには、計画、役割分担、時間配分、材料配分、状況判断、コミュニケーションが必要。生徒たちは、少しでも高く建てようと、知恵を出し合っていた。

(学校 2017-10-12付)