札幌市教委　市立高校教科別研究協議会開く　１０部会が公開授業、研究協議　魅力ある授業の創造へ研鑚

（学校 2017-10-13付）

外国語部会の旭丘高では、英語表現などの授業を公開したほか、研究協議を行った

　札幌市教委は四日、市立高校教科別研究協議会を開いた。国語や数学、外国語など十部会が各市立高校で公開授業や研究協議を実施。参加した教職員は魅力ある授業の創造に向けて研鑚を深めた。

　協議会は「市立高校の生徒の学ぶ意欲を引き出し、主体的に学ぶ喜びを実感させる魅力ある授業を創造するため、教員の教科力（授業力）向上を図る」「全員参加のもと、参加意欲を引き出し、教育の動向にも配慮した意味のある研究協議となるよう内容を工夫するとともに、各校の交流を図り、教科指導について相互に学ぶ機会とする」の二点が目的。二十六年度から毎年実施している。

　今回、全体テーマは「生徒の学ぶ意欲を引き出し、主体的に学ぶ喜びを実感させる魅力ある授業の創造」と設定。

　この日、国語や数学、外国語など、十教科部会に分かれて公開授業や研究協議を実施した。

　このうち、札幌旭丘高校では外国語部会を行った。外国語科ではサブテーマを「スピーキングとライティングを多用した学習内容の定着と受験指導」と設定。公開授業では、英語表現やコミュニケーション英語などの授業を公開した。

　稲毛知子教諭の英語表現Ⅱでは、比較の表現を活用した授業を展開した。「食レポをしよう」と題し、四つの食べ物の中から順位を付ける活動を実施。それぞれ好みが違うことから、なぜこの食べ物が好きなのか理由付けをさせるなど、様々な比較の表現を用いることができるように配慮した。

　このあと、授業に関する研究討議を実施したほか、各校の取組や大学入試共通テストに関する情報交換を実施。研修担当課の加世田一憲研修担当係長は大学入試共通テストについてふれたほか、今後の外国語全体の指導について「自分の考えを伝える力」など重点を挙げた。

(学校 2017-10-13付)