札幌市西小が２日間の防災授業　意識高め有事に備えて　模型で液状化実験など

（学校 2017-10-17付）

浦河町の建設会社・手塚組の社員が来校し、出前授業を行った

　札幌市立西小学校（岸泰弘校長）は、十二・十三日、同校で防災授業を実施した。二日間で四年生百五十二人が参加。実際の映像や模型を使用した実験などを通して、地震や津波の恐ろしさを学び、防災意識を向上させた。

　授業では、建設会社・㈱手塚組（浦河、手塚純一社長）の北上鉄人氏が講師を担当。東日本大震災による液状化現象の映像とともに、地下水位の高い砂地盤の同校周辺も、液状化の可能性があることを解説した。

　同社が製作した模型を使った実験では、地震が発生した際の液状化現象の仕組みや、耐震補強の有無による揺れ方の違いなどを再現した。

　児童たちは、実際に模型にふれ、防災の重要性を学んだ。

　北上氏は、自身が浦河町で体験した地震や津波の恐ろしさにふれるとともに「きょう学んだ防災について、家族と話し合ってほしい」と、防災意識を高め、将来に役立てるよう呼びかけた。

　岸校長は、児童たちの災害時の危機意識向上を願い「今回の授業を通して、災害の怖さや防災の大切さを、一つずつ知ってもらえれば」と話していた。

(学校 2017-10-17付)