科学へジャンプ・イン・北海道 五感を通して実験・体験 視覚障がいの児童生徒対象(関係団体 2017-10-06付)
視覚に頼らずに実験を行うための基本操作を学んだ
視覚に障がいのある児童生徒などを対象とした体験型学習イベント「科学へジャンプ・イン・北海道2017」が九月三十日、札幌視覚支援学校で開かれた。五感を通して科学の面白さを知る体験の場を提供した。
実行委(前佛誠委員長)主催。全国盲学校長会・道盲学校長会後援。
「科学へジャンプ」は、視覚に障がいのある児童生徒に対し、科学の面白さを知る体験の場や、科学・技術分野に進むために必要な技術や情報を習得するチャンスを提供。同じ分野に興味・関心をもつ児童生徒同士や先輩との交流を深めることを目的に、全国八地区で開いている。
その地域版となる北海道地区の開催は七回目。〝見えなくても(見えにくくても)工夫次第で科学が学べます〟〝科学の楽しさを知り、科学の夢にチャレンジしてほしい〟をキャッチフレーズに実施した。
道内の視覚障がいのある児童生徒と保護者二十七人が参加。
児童生徒は六班に分かれ「電気の利用」「化石や石にさわってみよう」「水素を発生させて性質を調べよう」「水と空気のふしぎ」などのワークショップに臨んだ。
このうち「水素を発生させて性質を調べよう」は、地域版運営委員長を務める鳥山由子氏(元筑波大学教授)が指導。児童生徒が、視覚に頼らずに実験を行うための基本操作を学び、自らの手で実験を行って、成就感を味わうことがねらい。
試験管に塩酸とマグネシウムを入れ、水素を発生させる実験では、試験管の口を押さえた指が、発生した水素で押される様子を触覚で確認。発生した気体が水素であるかどうかを、マッチで点火して発生する爆鳴を聞くことで確かめた。
鳥山氏は、一つ一つの基本操作の内容と、どうしてその操作を行うのかという理由を丁寧に説明。児童生徒が自信をもって実験できるよう支援した。
一方、保護者は、児童生徒のワークショップを見学したほか、点字の体験などを行った。
(関係団体 2017-10-06付)
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