札教組が第４９次教育研究集会　子の可能性引き出す教育を

（関係団体 2017-10-05付）

２００人が講演や分科会に臨んだ

　札幌市教職員組合（筒井比呂志執行委員長）は九月三十日、市内のかでる２・７で第四十九次札幌市教育研究集会を開いた。約二百人が参加。子どもたちを育成する豊かな教育の実現に向け、講演のほか、十八の分科会を行った。

　冒頭、筒井執行委員長があいさつ。現政権がいわゆる「共謀罪法案」のほか、国家に都合のよい価値観を強要する教育施策を進めていると批判。「学校は政治家のいるところではなく、子どもたちの息づく場所でなくてはならない。私たち教職員は主権者として子どもたちをとらえ、子どもたちの限りない可能性を引き出し、豊かな教育を実践したい」と話した。

　また、「集会を通して教職員・保護者・労働者・市民・地域の人たちが積極的に論議し、連帯の輪を広げていくことで地域に根ざした主体的な取組を築き上げていこう」と呼びかけた。

　続いて、㈱北海道新聞社の佐竹直子記者が「作文教育がなぜ罪に」と題して記念講演。戦時下に北海道で作文指導を行った教員が逮捕されたことについて、獄中メモをもとに説明を行った。

　このあと、国語や外国語、職場の問題、教育課程など、十八の分科会を実施。実践報告を行ったほか、それぞれの取組を交流するなど研究を深めた。

(関係団体 2017-10-05付)