高校づくり指針素案への意見聴取―道教委　未来像踏まえた配置を　石狩学区７人が意見陳述

（道・道教委 2017-10-19付）

市町村、学校、ＰＴＡ関係者ら約６０人が出席し、指針の方向性などについて意見を交わした

　道教委は十二日、毎日札幌会館で「これからの高校づくりに関する指針」（素案）にかかる意見を聞く会を開いた。石狩教育局が主管。中学校長、高校長、ＰＴＡ関係者、市町村教委職員など約六十人が出席。七人が意見を述べ、高校教育のあるべき姿や高校配置の在り方について意見を交換した。

　はじめに、石狩教育局の馬橋功局長があいさつ。九月十一日に素案を公表した新しい高校づくりに関する指針の策定経緯について、「市町村や学校およびＰＴＡ関係者からの意見やパブリックコメントをいただき、参考にしつつ案として取りまとめていきたい」と話し、理解と協力を求めた。

　続いて、新しい高校づくり推進室高校配置グループの中村芳宏主査と改革推進グループの高橋宏明主査が素案の内容を説明。

　このあと、参加者から七人がそれぞれの立場から意見を陳述。中で、新しい高校づくりに関する指針については「人口減少社会で生徒が減っていくという観点のもと、高校の間口調整や統廃合をする話に終始し、北海道の教育としてのビジョンの説明がなされていない」との意見や、「北海道の未来像から高校配置を考えていくべきではないか」という意見も挙がった。

　また、本道の農業や水産業の担い手を育成するという観点から、他都府県から推薦による入学者の拡大を検討するという指針の考えには、賛同の声が挙がった。

　事務局担当者は「北海道の子どもたちをどう育てていくのかという面に関しては、これから策定する新しい教育計画の中で示していきたい」と答えた。

(道・道教委 2017-10-19付)