２９年度第３回道いじめ問題審議会　改定素案作成へ意見交換　年度内策定に向け準備推進

（道・道教委 2017-10-19付）

道いじめ防止基本方針改訂素案の作成に向けて審議

　二十九年度第三回道いじめ問題審議会が十六日、札幌市内のかでる２・７で開かれた。「道いじめ防止基本方針」改定素案の作成に向けて、委員が意見を交換。今後、十一月に道議会に素案を示し、議会議論や十二月のパブリックコメントなどを経て、年度内の策定を目指して準備を進めていく。

　審議会では、事務局の道教委から「道いじめ防止基本方針」改定素案のたたき台について説明。いじめの防止等に関する基本的考えとして、国の方針に準じていじめ解消に関する項目を追加すること、発達障がいを含む児童生徒、特に配慮が必要な児童生徒に対し適切な支援等を行うことなど、各項目の内容を伝えた。

　いじめ解消について委員からは、学校が子どもの目線に立って解決に導くよう指導すること、児童生徒、学校、地域がいじめの解消に向けてともに考える場を設定することの重要性があらためて指摘された。

　このほか「子どもが自らを守る力を養うため、保護者、教員が協力し、支援する視点も必要」「教職員の何気ない一言がいじめの発端になることもあり、最善の注意を払うべきことを文言に加えるべき」などの意見が挙がった。

　また、事務局がいじめの防止等のための対策の内容に関する事項について説明。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの一層の活用に向けた活動の周知の促進、学習指導や生徒指導の充実を図る教員等の効果的な配置と活用の促進などの項目について解説した。

　二十一日に開かれる「どさんこ☆子ども全道サミット」では、参加児童生徒からいじめの考え方、防止の意見を聴取し、可能な限り素案に反映させる考え。

　今後、十一月中旬に審議会を開き、素案について協議。議会での議論、十二月のパブリックコメントを経て、年度内の策定を予定している。

(道・道教委 2017-10-19付)