道教委が医学部進学希望生徒対象に　講座で遠隔システム活用　１１月２９日、５校程度へ配信

（道・道教委 2017-10-19付）

　道教委は本年度新たに、遠隔システムを活用し、医学部医学科進学希望生徒を対象とした講座を開講する。「地域医療を支える人づくりプロジェクト事業」の一環として、十一月二十九日に岩見沢東高校で行う「高校生メディカル講座」を希望校に配信するほか、質疑応答を双方向通信で行い、生徒への支援の充実を図る。受信校は五校程度とし、現在募集中。十一月上旬に受信校を決定する。遠隔システムの機材がない学校には、道立教育研究所が貸し出す。

　道教委は、地域の医師不足という課題を踏まえ、二十年度から医学部進学を目指す生徒への支援等を行う地域医療を支える人づくりプロジェクト事業に取り組んでいる。二十八～三十年度の医進類型指定校は岩見沢東高校など九校、本年度協力校は札幌西高校など六校となっている。

　事業の一環である高校生メディカル講座は、生徒の医療に対する興味・関心を高めるとともに、進路実現に向けた学習意欲の高揚を図るため、道内医育大学と連携して、医進類型指定校および協力校で年一回実施している。

　本年度、新たな取組として、遠隔システムを活用して講座内容を受信希望校に配信。医学部医学科進学希望生徒への支援の充実を図る。

　配信する講座は、十一月二十九日午後四時から岩見沢東高で行う。札幌医科大学フロンティア医学研究所免疫制御医学部門講師の亀倉隆太氏が「耳鼻科臨床医と研究者としてのこれまでの経験、現在の仕事について」と題して講演。講義の内容は一方向で、質疑応答は双方向で実施する。

　道教委は現在、受信を希望する高校および中等教育学校を募集しており、十一月上旬に決定する予定。遠隔システムの関係上、受信校は五校までとし、希望校が多い場合は調整する。なお、遠隔システムの機材がない学校に対しては、道立教育研究所が貸し出す。

(道・道教委 2017-10-19付)