明上山氏など5人に栄誉 29年度道社会貢献賞―道
(道・道教委 2017-10-20付)

 道は、二十九年度道社会貢献賞(私学教育功績者)の受賞団体を発表した。札幌北斗学園理事長、札幌北斗高校校長の明上山勝己氏など、五人が栄誉に輝いた。表彰式は、二十五日午前十一時から札幌ガーデンパレスで行う。

 この表彰は、永年にわたり本道の私学教育の振興に顕著な功績を挙げた功績をたたえるもの。昭和三十三年度から実施し、六十回目を迎えた。なお、今回で受賞者の総数は二百九十七人となる。

 受賞者と主な功績はつぎのとおり。=敬称略=

▼明上山勝己(札幌北斗学園理事長、札幌北斗高校校長)

 北海高校の非常勤講師として勤務後、札幌北斗高校の教諭、教頭を経て、現在は同校校長および札幌北斗学園理事長として、永年にわたって高校教育の充実と発展に貢献している。

 社会のニーズに対応した人材の育成を目指し、福祉・介護教育や情報教育、国際教育など、先進的な教育をいち早く取り入れるとともに、地域や社会との連携に重点を置き、広く社会に開いた学校教育を実践して、多くの有能な人材を世に送り出した。

 また、道高校長協会私立部会常任理事や道私立中学高校協会札幌支部事務局長等を歴任し、本道の私学教育および高校教育の振興発展に果たした功績は顕著である。

▼鶴丸俊明(札幌学院大学理事、札幌学院大学学長)

 考古学および博物館学の非常勤講師として五大学で勤務後、札幌学院大学の助教授、准教授、教授を経て、現在は同大学学長および札幌学院大学理事として、永年にわたって高等教育の充実と発展に貢献している。

 全国大学博物館学講座協議会全国委員として学芸員養成教育の検討に深くかかわりながら、「専門性を有する博物館学芸員の育成」を教育目標に掲げて学生の育成に尽力し、教育委員会や博物館に道内最多の専門家を送り出すなど、社会教育分野の人材育成に大きく貢献した。

 また、道考古学会委員長や道博物館協会理事など数々の役職を歴任し、本道の私学教育および高等教育の振興発展に果たした功績は顕著である。

▼藤原潤一(旭川大学理事、旭川大学短期大学部教授)

 旭川大学女子短期大学部(現旭川大学短期大学部)の専任講師、助教授、教授を経て、同短期大学部副学長となり、現在は旭川大学理事および評議員として、永年にわたって高等教育の充実と発展に貢献している。

 副学長として短期大学部の運営に手腕を発揮しながら、旭川大学情報教育研究センター所長を兼務し、大学における情報教育の基礎を築くとともに、短期大学部の男女共学化検討委員会の委員長として中心的な役割を担い、二十三年四月の男女共学化の道を開いた。

 また、識見の高さから旭川市男女共同参画審議会会長など数多くの公職を歴任し、本道の私学教育および高等教育の振興発展に果たした功績は顕著である。

▼山下優(稚内大谷学園理事、稚内大谷高校校長)

 ㈱ゴールドウィンに勤務後、稚内大谷高校教諭、教頭、副校長を経て、現在は同校校長および稚内大谷学園理事として、永年にわたって高校教育の充実と発展に貢献している。

 少子化によって私学経営を取り巻く環境が厳しい状況にある中、校長として卓越した指導力を発揮し、同校独自の奨学生制度を導入するとともに、地元企業から要望のある資格取得講座を広く市民にも開放して開設するなど、地域と連携した特色ある教育活動を実践し、学校運営の安定化と教育活動の充実に尽力した。

 こうした活動は、同校の発展はもとより、稚内市のまちづくりにも大きく貢献しており、本道の私学教育および高校教育の振興発展に果たした功績は顕著である。

▼吉村幸子(近代学園理事、発寒にこりんこども園園長)(吉は土に口)

 札幌ゆたか幼稚園の教諭として勤務後、発寒幼稚園(現発寒にこりんこども園)の主任教諭を経て、同園園長および近代学園理事長となり、現在は発寒にこりんこども園園長および近代学園理事として、永年にわたって幼児教育の充実と発展に貢献している。

 幼児の健やかな成長を目指し、全国幼児教育研究協会北海道地区長として、幼児教育や保育の在り方に関する調査研究に携わるとともに、専門学校非常勤講師として、保育士・幼稚園教諭の養成にも尽力し、多大な成果を上げている。

 また、道私立学校審議会委員や北広島市の民生・児童委員など数多くの公職を歴任し、本道の私学教育および幼児教育の振興発展に果たした功績は顕著である。

(道・道教委 2017-10-20付)

その他の記事( 道・道教委)

ネットトラブルの回避を 石狩局が保護者向け学習会

ネットトラブル学習会  石狩教育局は二十一日、江別市内の道立教育研究所で二十九年度「子どもたちをネットトラブルから守るための保護者向け学習会」を開いた。総務省「e―ネットキャラバン」派遣講師が児童生徒のインターネ...

(2017-10-24)  全て読む

道町村教委連文教施策要望に対する道教委回答〈上〉 教職員定数の改善要望 指導主事配置へ財政支援策を

 道町村教育委員会連合会(会長・豊島滋安平町教育長)の三十年度文教施策要望に対する道教委の回答はつぎのとおり。 【町村教委の充実・強化】 ▼指導主事の配置 ▽学校教育の一層の充実・発展...

(2017-10-23)  全て読む

いじめ・ネットトラブル根絶!メッセージコンクール 小中高生が全道に発信 ポスター・標語入賞作決まる

いじめポスター千歳第二小  道いじめ問題対策連絡協議会は十九日、二十九年度「いじめ・ネットトラブル根絶!メッセージコンクール」の全道審査結果を発表した。「いじめの根絶部門」では、ポスター三作品、標語三作品、「ネットト...

(2017-10-23)  全て読む

オホーツク局 管内ミドルリーダー養成研修 女性教諭の意欲醸成ねらう 必要な資質・能力向上を

ミドルリーダー研川端主幹  【網走発】オホーツク教育局は十二日、サンライフ北見で管内ミドルリーダー養成研修を開いた。管内の教諭約六十人が参加。講話や協議を通じて、ミドルリーダーとして必要な資質・能力の向上を図った。 ...

(2017-10-20)  全て読む

道教委「アートギャラリー北海道」 本道全体をアートの舞台に 美術館等のネットワーク強化

アートギャラリー北海道展開方針  道教委は、本年度新規事業「アートギャラリー北海道」の展開方針を決定した。道内の美術館などをネットワークでつなげ、双方向で所蔵作品を紹介・発信するなど相互に連携・協力することによって「北海道...

(2017-10-20)  全て読む

児童生徒12人が入賞 道の防火・防災作品コンクール

 道は、道「防火・防災」作品コンクールの受賞者を決定した。小学校高学年および中学生の入賞者十二人を決定。表彰伝達式は、秋の全道火災予防週間の十月十五~三十一日に各管内で実施する。  このコ...

(2017-10-19)  全て読む

道教委が医学部進学希望生徒対象に 講座で遠隔システム活用 11月29日、5校程度へ配信

 道教委は本年度新たに、遠隔システムを活用し、医学部医学科進学希望生徒を対象とした講座を開講する。「地域医療を支える人づくりプロジェクト事業」の一環として、十一月二十九日に岩見沢東高校で行う...

(2017-10-19)  全て読む

29年度第3回道いじめ問題審議会 改定素案作成へ意見交換 年度内策定に向け準備推進

第三回道いじめ問題審議会  二十九年度第三回道いじめ問題審議会が十六日、札幌市内のかでる2・7で開かれた。「道いじめ防止基本方針」改定素案の作成に向けて、委員が意見を交換。今後、十一月に道議会に素案を示し、議会議論や...

(2017-10-19)  全て読む

道都市教委連の文教施策要望に対する道教委の回答

 道都市教育委員会連絡協議会(長岡豊彦会長)、道都市教育長会(同)が、六月に道教委へ提出した三十年度文教施策要望に対する回答の概要はつぎのとおり。 ▼公立文教施設の整備促進について (1...

(2017-10-19)  全て読む

高校づくり指針素案への意見聴取―道教委 未来像踏まえた配置を 石狩学区7人が意見陳述

高校づくりに関する意見を聞く会  道教委は十二日、毎日札幌会館で「これからの高校づくりに関する指針」(素案)にかかる意見を聞く会を開いた。石狩教育局が主管。中学校長、高校長、PTA関係者、市町村教委職員など約六十人が出席。...

(2017-10-19)  全て読む