道環境学習フェア2017―道教委 環境問題へ主体的に行動 児童生徒の取組発表など
(道・道教委 2017-10-18付)

道教委道環境学習フェア
児童生徒が環境に配慮した取組をポスターで発表

 【函館発】道教委は七日、道教育大学函館校で「道環境学習フェア2017」を開いた。ポスターセッションでは、小学校、中学校、高校などの児童生徒らが環境保全などに関する取組を発表。また、道教育大函館校・三上修准教授の基調講演「都市という新しい環境に生息する鳥たち」のほか、体験学習・体験実習を通し、参加者は環境に対する意識を深めた。

 道環境学習フェアは、二十一年に富良野市で開かれた「全国環境学習フェア北海道富良野大会」を契機として開始。北海道のかけがえのない自然環境の次世代への継承や持続可能な社会の構築を目指し、自然を守る意欲と、環境問題について自ら考え、主体的に行動しようとする態度を育成することを目的に毎年開いている。

 開会に当たり、道教委の中村隆信委員があいさつ。世界自然遺産に登録されている知床をはじめ、ラムサール条約に登録されている大沼や釧路湿原など、恵まれた本道の自然と、地球温暖化などの環境問題にふれ、環境を守る意識の大切さを強調。「本フェアが、環境を守っていこうとする皆さんの心が一つになる貴重な機会となることを期待したい」と述べた

 ポスターセッションでは、小学校、中学校、高校、大学の児童生徒、学生が環境保全などに関する取組をポスターにまとめて発表。大沼の水質改善活動など地域の自然をテーマとした調査研究、十勝岳の火山地形の観察などフィールド学習についての発表や、自然エネルギーの利用、自然との共生の在り方、校内で環境に配慮している取組などに関して、それぞれ発表した。

 続いて、小学生対象の体験学習、中・高校生対象の体験実習をそれぞれ実施。小学生は「飛ぶものをいろいろつくっちゃおう!」をテーマに、種子の観察と模型制作に取り組んだ。

 中・高校生対象の実習では、火山噴出物やイカスミの色素の観察、泥水を浄化する方法や、ゼオライトという物質を用いた環境保全の方法などについて、体験実習を行った。

 また、道教育大函館校の三上准教授が「都市という新しい環境に生息する鳥たち~スズメ・ハト・カラスはなぜ町中にいるのか?」と題して基調講演を行った。

(道・道教委 2017-10-18付)

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