釧路北陽高が創立６０周年　記念式典に８６０人出席　新たな１ページめくる

（学校 2017-10-25付）

山根校長が在校生に歴史と伝統をしっかりと引き継ぐようエールを送った

　【釧路発】釧路北陽高校（山根克文校長）で二十一日、創立六十周年記念式典が挙行された。在校生や卒業生、旧職員、教育関係者など約八百六十人が出席し、節目を祝った。

　同校は、昭和三十二年に開校。校訓「健学大成」のもと、文武両道の精神で教育を進め、これまで一万七千六百十八人の人材を送り出してきた。

　式辞で山根校長は歴代の校長、教職員、ＰＴＡ、同窓会や地域の人たちに感謝をした上で、在校生に「これからも勉学とスポーツに励み、新しい一ページを築いてほしい」と期待した。

　髙橋一彦協賛会会長があいさつしたほか、蝦名大也釧路市長、鈴木淳釧路教育局長、松尾千穂釧路市教委教育委員が祝辞。そのあと、第十六代校長の宮前邦夫氏をはじめとする歴代校長や教頭、事務長、ＰＴＡ会長に感謝状が贈られたほか、永年勤続表彰、冬季サラエボ五輪でスピードスケート五百㍍に出場し、銀メダルを獲得した北澤欣浩氏（第二十二期）ら三人への特別表彰など、総勢二十四人が表彰された。

　最後に、在校生を代表して前生徒会長の吉村陸君が、伝統行事である湿原強歩大会で長い道のりを仲間と励まし合いながら完歩したことを振り返り「先輩たちが築いてきた伝統や歴史を引き継ぎ、紡いでいけるよう日々勉学に精進していく」と力強く誓った。

　式典終了後、記念講演会と同校吹奏楽局員による記念演奏会が行われた。記念講演会では、同校卒業生で道教育大学釧路校講師の戸田竜也氏が「仲間とともに“私”を生きる」と題して講演。

　戸田氏は、ネガティブな自分を先生や仲間が認めてくれた高校時代を振り返り「誰にも弱いところやだらしないところはある。それも含めて自分は自分であっていい」と自己肯定感をもつよう求め、人生で壁にぶつかったときは「仲間の姿や言葉を思い出して」と呼びかけた。

　吹奏楽局員による記念演奏会では、力強い演奏に大きな拍手が寄せられ、出席者全員で六十周年の節目を祝った。

(学校 2017-10-25付)