釧路工業高が工事現場見学会に参加　土木の面白さを実感　卒業生からのアドバイスも

（学校 2017-10-23付）

ドローンや三次元点群等で計測する車両を見学した

　【釧路発】釧路工業高校（宮岡勝郎校長）は十七日、工事現場見学会を行った。同校土木科一年生三十七人が参加。道横断道をつくる工事現場を訪れたほか、ドローンなどの測量機器見学、建設関連の仕事に就いた卒業生の話を聞くなど、土木の仕事に対する興味を高めていた。

　開発局釧路開発建設部（＝釧路開建）や釧路建設業協会、釧路建親会、釧根測量設計業協会、釧路工業高校からなる釧路建設業人材育成連携会議が主催。工事現場や測量設計、行政の仕事を官民協働で紹介し、土木の仕事について理解を深めてもらうため五年前から実施しているもの。十四日には保護者向けの見学会を行った。

　当日は、㈱小野寺組が施工する「道横断道釧路市桜田東改良」、白崎建設㈱が行う「道横断道釧路市桜田大橋A１橋台ほか一連」を見学。大規模な土砂掘削、盛土、函渠を施工する改良工事、軟弱地盤地帯の阿寒川を跨ぐ橋長二百三十三㍍の橋梁下部工事の特徴について理解を深めた。

　学校に戻ってからは、ドローンと三次元点群等で計測する車両の実物を見学。生徒は「ドローンの免許はいるのか」「ドローンと鳥がぶつかることはあるのか」などと熱心に質問していた。

　このあと、同校卒業生で宮脇土建㈱、㈱小野寺組、釧路開建釧路道路事務所に勤務する若手職員三人の話を聞いた。「できなかったことができるようになり、仕事を任せるようになった。道路など目に見える形で完成したときにやりがいを感じる」「勉強や部活を頑張り、規則正しい生活習慣を身に付けて」「女性も建設業界へ進出しているので、今回を機会に進路決定の一助にしてほしい」などといった話があり、生徒は熱心に聞き入っていた。

(学校 2017-10-23付)