札教研事業の秋の研究集会―札幌市教委②表現に慣れ親しませる

（学校 2017-10-20付）

西教諭は、児童同士にプレゼンテーションの評価を行わせるなど、人とかかわるよさを実感させた

　札幌市教委は十七日、市内の各学校などで二十九年度札幌市教育研究推進事業（＝札教研事業）の秋の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語、道徳などの研究部において、会場ごとに授業公開や講演などを実施。教職員の資質向上や教育の充実を図った。

◆小学校外国語活動研究部　北園小

　東区・白石区の小学校外国語活動研究部の会場となった北園小学校（栗原靖校長）では、同校の西早耶子教諭が六年二組「Ｌｅｔ’ｓ　ｇｏ　ｔｏ　Ｉｔａｌｙ．」を指導。何度もプレゼンテーションを行うなど、英語表現に慣れ親しませるよう取り組んだ。

　同部では研究テーマを「外国語を通じて、豊かなコミュニケーションを図ろうとする子どもの育成」と設定。研究の視点として、①英語の音声や基本的な表現に慣れ親しませる活動の工夫②人とかかわるよさが実感できるようなコミュニケーション活動の工夫―の二点を据えて研究を進めている。

　公開授業は、四時間扱いの四時間目。西教諭は本時の目標を「プレゼンテーションをする活動を通して、相手意識をもちながら自分の思いを伝えられるように話そうとする」「行きたい国を選ぶ活動を通して、相手の思いを受け止めながら外国の事柄について積極的に聞き取ろうとする」と設定した。

　西教諭は、研究の視点①の観点から、これまで「Ｉ　ｗａｎｔ　ｔｏ　ｇｏ　ｔｏ…」などの表現を使用したゲームに繰り返し取り組み、表現に慣れ親しませた。また、本時では三～四人のグループに分け、交代でプレゼンテーションを実施。児童に何度もプレゼンテーションに取り組ませることで、表現に慣れさせるようにした。

　また、研究の視点②の観点から、発表でどのようなところがよかったかを児童同士で評価する活動を位置付けた。話し方や伝える工夫、内容のよさをそれぞれ色の違うシールで評価させるなど、他者の評価を通してよりよいプレゼンテーションにしようと工夫することをねらった。

(学校 2017-10-20付)